各病棟の特徴と求められる言語聴覚士(ST)の臨床像

【急性期・緩和ケア病棟】

急性期病棟の言語聴覚士（ST）は、肺炎や心不全・呼吸不全後の廃用症候群やがん、整形外科周術期の患者さんに対して、摂食・嚥下機能の評価と機能訓練、ADL指導を主に担当します。

VE検査を活用し、安全な経口摂取が早期に可能となるように取り組みます。
特に急性期病棟では、患者さんの円滑な退院支援に貢献するため、迅速かつ正確な食事形態の評価・機能訓練の他、食事形態の工夫の提案など医師や看護師との連携が非常に重要となります。

退院後の生活を考慮し、患者だけでなく介護者への食事介助や安全な食事形態の指導も大切にしています。

また、チーム医療の一翼を担い、リハ栄養にも積極的に取り組んでいます。

がん患者さんに対しては、食べたいものをたべられるような経口摂取のサポートやコミュニケーションを支えるなど、患者の意向に応じたアプローチを行います。