回復期リハビリテーション病棟担当 理学療法士(PT)の症例発表について紹介致します。
昨年度までの数年は感染症対策として、1グループ5人までの参加で、ソーシャルディスタンスを保ちながらパソコンを囲み、症例発表を実施し、発表後の質疑応答はその場で行わず、アンケートを通して実施していました。
今年度は当院の感染対策室 室長と相談し、最大で30名が参加できるように変更しました。その中での感染対策としては、下図のように環境調整を実施し、かつ司会・発表者・質問者の位置を定め、その他の聴講しているスタッフは話をしないことを遵守するという、今開催されている学会形式を取り入れました。
実際に、4月にこの形態で症例発表を実施しました。数年ぶりに大人数を前に発表だけでなく質疑応答も実施する事ができ、発表者は少し緊張しているように見えましたが、活発な議論を行い、理解を深めることができました。また、発表者や質問者以外の聴講していたスタッフに関しても、その場に参加する事で得られることが多く、症例発表終了後にはポジティブな意見が沢山聞かれました。私自身も、日々の臨床業務では分からない他のスタッフの考え方を深く知ることができ、本当に良い機会であったと感じました。
今回から新たな取り組みとして、2人1組となり発表する形式をとりました。その目的としては以下の内容が挙げられます。
① 2人で症例発表の準備を行うことによる発表者の負担の軽減
② 発表内容、スライド作成に伴う不安感の軽減
③ 経験年数の異なるスタッフがペアになることで、知識や臨床推論の共有
④ 多角的な視点で発表資料を精査することで、セラピストの「伝える力」を強化
⑤ スタッフ間の濃密なコミュニケーション機会の提供
このような取り組みを継続することで、経験年数による治療技術や臨床推論の差が小さくなり、患者さんをどのスタッフが担当した場合でも、質の高いリハビリテーションを患者さんに提供し続けることが可能になると考えます。
当院ではスタッフ一人ひとりの成長を非常に重要に考えており、そのために様々な取り組みを実践しています。症例発表もその一つであり、スタッフが成長する貴重な機会と考え、今後も試行錯誤しながら、より実りのある時間になるよう努力していきます。ブログでは、他にも当院独自の様々な取り組みを紹介していますので、他の記事もぜひ一読いただけると幸いです。一部を紹介致します。
・新人リハビリ療法士の臨床指導について ~臨床スキルの向上に向けて~
・必須推奨プログラムについて など
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
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