これまでの当院リハビリ部門の“がんのリハビリテーションに関するブログ記事”です。
上が一番新しい記事で、下が一番古い記事です。
一番古い記事は2018年3月16日に投稿していますので、コロナ前になります。
多少、現状と違う内容もあるかもしれませんが、
そこは、東大阪病院がんのリハビリテーションの歴史としてご理解いただければ幸いです。
・がんリハビリテーション がんプロフェッショナルとして大活躍!
・終末期がん患者さんへのリハビリテーション 緩和ケア病棟
・がん・緩和ケアでのリハビリテーション事例報告
・作業療法士の仕事「緩和ケアリハビリ」(治らない人への関わり方)の講義を終えて
以上、12記事ありました。
今回が13本目の記事となります。
東大阪病院のがんリハビリテーションは2019年9月から開始となりました。
当院の緩和ケア病棟での関わりもいれると、今年で8年目になります。
がんに対するリハビリテーションの対象は幅広く、『予防的』『回復的』『維持的』『緩和的』すべての病期に目的をもって関わることができます(下図:Dietzの分類)。
東大阪病院でのがんリハビリテーションでは「維持的」「緩和的」な病期に関わる事が多く、具体的には進行がん患者に対する化学療法や緩和ケア病棟でのリハビリテーションを実施しています。
当院のがんリハビリテーションチームは、『がんのリハビリテーション研修』を修了したメンバーで構成されています。『がんのリハビリテーション研修』はがん患者に対するリハビリテーションに精通する医療従事者を育成する研修です。当院は、理学療法士1名、作業療法士3名の計4名からのスタートでしたが、がんリハ対象患者の増加やがんリハをしたいスタッフなども増えた影響で、現在は理学療法士6名、作業療法士4名、言語聴覚士2名まで増員しています。
がんのリハビリテーションや緩和ケア病棟でのリハビリテーションに興味はあるけど、自分にできるか不安な学生さんや療法士の方々もいると思います。一人ひとりの命と向き合う中で、リハビリテーションでは改善しきれない問題や患者本人とその家族の悲しみに直面することも多く、スタッフ側の精神的な負担は大きいと思います。ですが、東大阪病院のリハビリテーション部には、公認心理士の資格を有する作業療法士が在籍しており、がんのリハビリテーションに理解のある医師や看護師なども在籍しています。一人で抱え込まずに、チームで患者さんを担当することで、各スタッフの精神的負担も軽減しますし、療法士の先輩方のサポート体制はバッチリです!
東大阪病院のがんリハビリテーションチームでは以下の取り組みを行っていますので一部紹介します。
・緩和ケアカンファレンスの実施
月に一度、一般病棟・緩和ケア病棟で入院されているがん患者を対象に、がんリハチームでリハビリテーションの内容を検討しています。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のそれぞれが参加することによって、がんリハビリテーションにおける様々な悩みについて表出と共有をし、患者さんと各セラピストがより良い方向に進むためのカンファレンスを目的として実施しています。
・がんリハビリテーションの定期勉強会
これは今年の9月から開始した取り組みになります。2022年5月からがんリハ研修を修了したスタッフが4名も増えました。この新しく加わった仲間達が、がんリハビリテーション研修会を通して、定期勉強会を実施していく目標を掲げてくれたことがきっかけです。すでに来年の夏頃まで勉強会の内容も決まっており、来月は「がんリハビリテーションにおけるリスク管理」を予定しています。今後は各がん種に関するリハビリテーションや症例検討会などを実施していきます。
下の写真は先月から開始した定期勉強会の様子です。
最後に、この分野に興味をもつスタッフは順調に増加しており、私たちも新しい仲間が増えてくれることを楽しみにしています。がんリハや終末期医療に興味がある学生さん、療法士の方々がいましたら、当院への就職を検討して頂ければ幸いです。
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
リハビリテーション部
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