先日、WEB会議システムのZoomを利用して「臨床実習指導者講習会」を受講しました。
この臨床実習指導者講習会は、2020年度理学療法士養成の指定規則の改定により、臨床実習のあり方も改定され、それに伴い開催されるようになった講習会です。指導方法の統一化を図っており、とても需要の高い講習会で、受講に至るまでに5回ほど応募しました。今までの臨床実習のあり方は、バイザー会議などにて、養成校の教育方針などを参考に実習が行われており、全国で統一したものがありませんでした。そのため、実習の内容は指導者の経験値や力量によるところが大きく、一貫性のある指導がなされていませんでした。
今回改定された臨床実習のあり方では、学生を診療チームの一員として臨床実習を行う診療参加型臨床実習を導入することが推奨され、また、社会情勢や理学療法士に求められる役割・知識などの変化、ハラスメントへの対応などを踏まえ実習施設及び学生を直接指導する臨床実習指導者の要件についても見直しがされました。
私が実習生であった十数年前は、実習自体が厳しくて(自分の能力不足もありましたが。。。)実習が終わったら一種の燃え尽き症候群みたいな状態になっていました。現在の実習は、実習生に無理のないスケジュールが組まれて、また卒後教育を見込んだ実習形態になっており、非常にうらやましく思います。実習終了がゴールではなく、先を見据えた教育体制になっています。当院は以前から卒後教育に力を入れており、就職後は経験年数に合わせて職員の成長を促していますので、実習で学んだことを就職後に活かしながらスキルアップが図れると思います。
今回の講習会を受講して、我々指導者側も、その時代に沿った実習を提供していきたいと改めて思いました。臨床実習では理解を深めるために、養成校側のカリキュラムに沿った課題はありますが、それに対しても一緒に取り組んでいけたらと考えています。今後、当院に実習に来られる方と一緒に学べることを楽しみにしています。
文責:管理職ブログチーム 理学療法士 K
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