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リハビリ療法士の教育 ~リハビリ療法士のスキルアップに向けて~
2021-7-7【カテゴリー】POSの本音/リハビリ部 部長より/キャリアアップの秘密

東大阪病院リハビリテーション部 部長の椎木です。 
もう2021年も折り返し。
7月です。

コロナ対策はまだまだ気が許せない状況で、当院でも取り組んでいます。

皆さんはいかがでしょうか?

この6月には第41回近畿作業療法学会が開催され盛会に終わりました。

7月15日からは第23回日本医療マネジメント学会があります。
いずれも、新型コロナウイルス感染症の影響で、オンライン学会です。
学会というのは、学会を構成している職種を中心に日頃の実践報告や、作業療法士(OT)であれば症例報告、新しい技術に関する研究結果などを報告するものです。その道のエキスパートの方が講義を担当され、知識が深まったり、新しい発見があったり、つながりができます。
とてもワクワクするものなんです。

参加して、有名なお医者さまとも今回つながりができました。

(近畿学会のHP画像です)

私も駆け出しのころは、学会っていうのは、「賢くてデキる特別な人が集う場」と、勝手に思い込み、とても敷居が高かったです。初めて参加したのは作業療法士(OT)になって5年目も過ぎていたでしょうか。

もっと早く参加しておけば良かったと、とても後悔したものです。
学生でも参加できますし、Rの方でまだ参加していないという方は、ぜひ参加してみてください。きっと、リハ職になってよかったな~と思われると思います。楽しいですよ!

ちょっと脱線しましたが、今回は発表もさせていただき、ウエビナーで公開座談会、あるテーマに沿っていろんな意見を話すのですが、それにも参加させていただきました。リアル学会じゃないので、どうなんだろうと思っていましたが、オンデマンド配信で自分が好きな時に何度でも講義が聞けたり、むしろこっちのほうがいいんじゃない?というぐらいお得感があり、温かみのある素敵な学会でした。 

その教育講演で触れられていた「マネジメント」が今日のメインのお話です。 

マネジメントで行うことは、大きく2つ今の質を上げること。そして、継続的に組織を維持すること。

いい治療を行う環境にはなくてはならないものなのです。

しかし、リハビリ療法士の中で管理職というのは、あんまり人気がないです(T-T)

「私、リハビリ管理職になりたい!!」という方が少ない職場が多いのではないでしょうか?

なぜなら、患者さんを担当できなくなる(可能性が大きくなる)からです

マネジメントをする際に、やはりそれなりに時間は必要です。
とすると、削る時間は訓練。
そのため、多くの場合、訓練で担当させていただく患者さんを少なくする、となってしまうのです。リハビリ療法士になったからには、患者さんを良くしていきたい。治療技術を磨きたい。訓練業務をなるべく維持したままで、マネジメントのスキルを伸ばすには、マネジメントにかける時間をいかに効果的にするか?単位時間あたりに処理できることが増えて質も高い、これっていいですよね。マネジメント力をアップするため、病院に許可を頂き、リハビリ部門では管理職に対して思考整理ツールの「方眼ノートメソッド」を手渡しています。

(写真は、昨年度末に緊急事態宣言ではない時に開催した時のもの)
方眼ノートメソッドは講師資格がないと伝えられないので、自費で資格も取りにいきました。私自身が、これのおかげで随分時短ができて恩恵を受けているからこそ、上司にかけあってお願いしました。いろんなチャレンジを許可いただける上司に感謝です。
まだ試行段階ですが、
 会議時間が少なくなったり
 提案事項に回答しやすくなったり
 新しい仕組みを起こすときに抜け漏れが防げたり
 提案資料をつくる指導がほぼなくて済んだり など
と少しずつ効果を実感しているところです。
会議時間は、月4回しかも毎回時間オーバーから1.5回に削減できました。
プライベートで成果を出した方もいますよ。
この方眼メソッドのいいところは、治療推論にも応用がきくところ。
リハビリ療法士としても(自分自身も、指導する場合も)成長できる可能性が高まります。
いつか職員には、入職時研修でお伝えできたら素敵だなと思っています。
これを社長さんご自身がトレーナーになって入職時研修で手渡されて、退職者が激減した会社もあります。
長くなりましたが、技術だけではなく、キャリアアップしてきた時の共育にも取り組んでいることが伝わっていたらうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。 
*無断転載禁止文責:作業療法士 椎木

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