皆さんこんにちは。
東大阪病院リハビリテーション部 部長の椎木です。
今日は、実際の患者さんから伺ったうれしいお話をご紹介したいと思います。
キーワードは「魔法の手」
先日、後輩の療法士の代わりに患者さんの訓練を担当した時のことです。部長職でありながら、1日に数人の患者さんの訓練をさせていただいたり、日曜日には約10名19単位しっかり患者さんの訓練にあたっています。
多くの病院では管理職になるとほとんど患者さんを診る時間を持っていない(実際はみたくてもみられない)ことが多いのではと思います。
私が前に勤めていた病院の部長さんは、当時6年目ぐらいのわたしにとっては、本当に雲の上の存在で…部外に出ておられることも多くて、月に何回見かけるかっていうような感じでした。
でも、研修会なんかで治療デモをされると、一瞬でなんかちがう!!
駆け出しの作業療法士(OT)の私でも(その部長はPTでしたので)わかるような、そんな存在でした。
で、話を戻しますが、
私の場合、今の職場では作業療法士(OT)経験年数としては私が年長になるので、経験者を含めた療法士の技術指導のためと、実際の患者さんの生のお声を伺いたいということもあり、臨床の時間も意識的に作っています。
その日は、代わりに訓練をした患者さんの複数名から
「先生たちの手は魔法の手ね」
「さっきまで痛かったのに、1分ほどで・・・ほら、もう痛くない」
「いつもよくしてもらっています」
「いろんな療法士さんがいらっしゃるけど、みなさん個性があって楽しいです」
「手術の次の日からリハビリなんて、お医者さんから聞いた時には痛いのに無理って思ってたけど、こんなに痛みをとってもらえて変わるんだったら、次の日からやる意味がよーく分かりました」
こんな言葉を次々にもらいました♪
これは大感動です!! 思わずウルっとなりそうに‥‥。
実際に担当している療法士の経験年数はわざわざお伝えしていないです。
経験の若い療法士が担当している患者さんも含め、こんなことをいって下さいます。
これって、日々の治療の成果を感じておられるって事かなと思います。
経験が若くても、しっかり結果を出しているってこと!
東大阪病院のリハビリ療法士の共育目標の一つが
「患者さんのために1回の治療で変化を出せる療法士」です
詳しくは コチラ をご覧ください。
ここでいう「変化」は機能面の変化だけじゃなく、実際の動作や精神的な部分も含んでの変化なんです。
痛みが取れて、何かが行いやすくなったり、気持ちが前向きになれたり、痛いけど頑張ろうと思えたり関わるリハビリ療法士の手は、患者さんにとっては、まさに「魔法の手」。
患者さんたちの言葉から、そんな変化を多くの療法士が提供出来ていることにうれしさと、みんなへの感謝を感じられたとても素敵な1日でした。
役職者が現場の仕事をすることには賛否両論あるのですが・・・
だから、私にとって臨床(患者さんを診る時間)は手放せないのです。
ステキな職員の活躍ぶり、またブログでご紹介できたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
追伸:近畿作業療法学会(オンライン)で発表します!
オンデマンド配信期間中(5/16~6/27)は発表が見られるようですので、よろしければぜひ見てくださいね。詳しくは コチラ をご覧ください。
文責:作業療法士 椎木
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