リハビリテーション部管理職ブログチーム作業療法士Kです
今回は森ノ宮医療大学4年生の
臨床実習の様子を報告 します。
<<臨床実習とは?>>
臨床実習とは、医療機関や福祉施設でおこなう実習のことを言います。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の養成課程では必修になります。臨床実習時は先輩である理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が臨床実習指導者となり、指導します。
急性期病棟中心に実習を行っている理学療法の学生さんから、「緩和ケア病棟での作業療法について見学したい」と申し出がありました。
そこで、せっかくだから学生さんに何かしてもらおうと考えました。
う~~~ん
悩みました。
どうせしてもらうなら、考えてカタチにしてもらいたいと思ったわけです。
そして、ひらめいたのがカラオケです。
作業療法では、患者さんの状態に合わせて、リハビリとしてカラオケを取り入れる場合があります。今回は患者さんにとっても、学生さんにとってもカラオケリハビリが良いのではないかと判断しました。
学生さんには事前に「患者さんは美空ひばりさんの歌が好き」と伝え、加えて、「実際のカラオケで学生さんなりに盛りあげてね」とお願いしました。
すると、見学当日に学生さんは、美空ひばりさんをかたどった、うちわのようなものを作成してくれていました。
まるでそれは、コンサートかライブ会場でファンが歌手を応援するために振っているアイテムのようで、素晴らしい出来栄えでした
患者さんは、そのアイテム(うちわの様な)に興味を示され、普段では見たことがない反応をされました
私は、『学生の力ってすごい!創造力ってすごい!!』と感動しました。
忘れかけていた大切な何かを思い出した瞬間でもありました(笑)。
学生に「ありがとう」と感謝しました
病棟の主任看護師さんも一緒に歌ってくれていましたが、普段のケアでは見たことがない反応を患者さんがされたことに、ビックリされていました
最後に、学生さんには、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため面会できないご家族に向けて行っている、ご家族と医療スタッフの“交換日記”にも感想を記入してもらいました。
学生さんからは「患者さんと関わったことで、私が逆にやる気と元気をいただきました」と感想を頂戴しました。
コロナ禍で、学生さん達は、今まで臨床実習先の病院や施設で当たり前にできていたことができずに、学内実習で対応している学校がほとんどだと聞いています。
そんな中、貴重な臨床の機会(臨床実習)に受け身では無く、積極的に取り組み、患者さんの笑顔を引き出してくれた学生さんに感謝を伝えたいです。
ありがとうございました
ご家族は面会できないため、この患者さんの反応を聞いて大変喜ばれていました。
学生さん、卒業、国家試験合格に向けてファイトです!!
そして、リハビリ職として一緒の資格で働けることを楽しみにしています
私自身も、今回学生さんからたくさんの刺激をいただきました。作業療法士として、スキル向上に努めることはもちろん、患者さんに喜んでいただき、患者さんらしさを活かしたリハビリを実践できるように創意工夫していきたいと思います。
学生さん、臨床実習お疲れ様でした。
最期まで読んでいただきありがとうございました。
文責:作業療法士K
*無断転載禁止
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