東大阪病院リハビリテーション部部長 作業療法士の椎木です
だんだんと寒さも厳しくなってきました
さて、今日は言語聴覚士部門での部内カンファレンスについてご紹介です。
リハビリ部門では、リハビリ医師と療法士のみが参加するカンファレンスが毎月開催されています。部内カンファレンスと呼んでいます。
この部内カンファレンス、もともとは療法士のみで行っていました。
○医師や療法士間の報連相が、簡潔に専門用語を用いて出来る
○評価から分析、そして治療計画が適切に立てられる
○自分の症例に当てはめて活用できるように知識を増やす
これらが達成できるようにと始めました。
そこから、徐々に進化して・・・
2019年度からは、すべての部内カンファレンスに、リハビリ医の先生に参加いただけるようになりました!
先生がおられると、療法士だけの時よりも緊張感は高まりますが…
療法士のみでは得られない、患者の背景や医学的な視点等の助言があってとても勉強になります。
(スタッフルームの一角でこんな感じで検討してます)
(療法士から質問したり、こうしてみたらとみんなで意見を出し、だんだんアイデアを固めていきます)
画像から読み取れること
過去の病歴から考えておく必要があること
薬の事
エビデンスに基づいた関わり方・考え方 など
知っておくと臨床に役立つことばかり。
発表というと、通常の仕事に加えていろいろ準備が…って心配もない様に資料準備は、時間を使わなくても良い様に、リハビリテーション総合実施計画書を使ったり、必要なテストバッテリーだけ準備したりと工夫しています。
検討に挙げられるのは、担当者がこれで本当にいいのかなとプログラムに困っているケースについてが多いです。
先生にだけご意見をいただくのではなくて、療法士間でも、発表者への質問や、こうしたらどうかという提案を行って、次回からの治療に活かせるように検討しています。
せっかくあれこれ検討しても医学的に的はずれだったり、大事な何かを見落としたままでの対策ではもったいないですよね。
そういう意味で、医師が参加くださっているのは意味があると思っています。
さらに、おひとりの症例で検討すべき事案は多岐にわたりますが、特にリハビリプログラムに特化したこういう検討会は貴重です。
当院に新卒で入職し、経験を重ねた言語聴覚士だけではなく、中途入職で仲間に加わった言語聴覚士もいるため、色々な経験をもとに検討出来るのもいいなと思っています
どんな状況でも、患者さんをよくしたい気持ちは一緒!
いろんな意見を交わして、ベストな関わりが導きだせるように、今月も取り組んでいきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
文責:作業療法士 椎木洋子
*無断転載禁止
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