ずいぶん秋が深まってきましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
食べ物がおいしい季節ですね!
リーダーブログチームの理学療法士Tです。
この度はわたしたちリハビリスタッフの感染対策がいかに大切であるのかをお伝えしたいと思います。
私は感染対策チーム(Infection Control Team:以下ICT)に参加しています。
ICTメンバーは医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、栄養士、そして理学療法士(PT)、作業療法士(OT)で構成されています。普段は各部署が感染マニュアルどおりに対応できているかラウンドしたり、連携病院との相互ラウンド、全職員に年2回、勉強会を開催しています。
わたしたちリハビリスタッフは外来、病棟、施設、デイケア、訪問で複数の患者さんと関わります。そのため正しい対応ができていないと、感染を拡大させてしまうおそれがあります。ですから、感染対策が大切になります!しかし、私が学生だった頃は、感染対策の授業はありませんでした。
病院の新人研修で学んだのが最初でした。
みなさんはいかがでしょうか?
わたしたちリハビリテーション部にも感染症ごとに感染対策マニュアルがあります。重要になってくるのが感染症の特徴、病原体の種類(ウィルス・細菌・寄生虫)、感染経路(空気・飛沫・接触・媒介物)の知識です。これらを知ることで感染対策を正しく行うことができます。
わたしたちの病院は新型コロナウィルス患者さんの受け入れ病院ではありませんが、世の中で感染拡大が続いているため無症状で気付かないうちに感染している可能性がゼロではありません。そのため、手指消毒はもちろんのこと、リハビリ訓練中はベッドサイドでもリハビリスタッフと患者さんにマスクを装着してもらい、顔を近づけて会話や訓練をするとき、患者さんがマスクを装着できない場合はゴーグルの装着と携帯を伝えています。
しかし、何人かのリハビリスタッフから
「ゴーグルを装着しないといけない状況はほかにありますか?」
「患者さんがマスクを装着して顔を近づけて訓練しなければ、ゴーグルを携帯しなくていいですか?」と質問を受けます。
みなさんならどのように考えますか?
新型コロナウィルスの感染経路は飛沫感染と接触感染といわれています。正直、患者さんの病室を訪れたとき、患者さんによってはマスクを装着されていないこともあります。装着されていても、きちんと装着できていないこともあります。
リハビリスタッフがマスクを装着していても、飛沫が目の粘膜に接触すると感染のリスクが高まります。感染経路の知識があれば、すぐに対応できるように常にゴーグルを携帯し、感染の可能性があるのであれば装着が必要と判断ができると思います。
やっぱり感染対策は感染症の知識が重要ですね!
ただ、個々のスタッフで理解の差があったり、自分の感染対策に不安を感じて質問していることもあります。そのため私たちICTメンバーがスタッフ一人ひとりに説明して、リハビリテーション部全体の感染に対する知識と対策の向上に努めています。
新型コロナウィルスの影響で仕事や生活が一変しご苦労されている方がたくさんいらっしゃると思います。新人セラピストの方は新人研修など技術研修会が開催されないため、患者さんの治療に悩んでいる方も多いでしょう。専門学校や大学生の皆さんは実習が少なくなったり、就職先について不安を感じているのではないでしょうか?一番つらいのはクラスメイトに会えないことだと思います。
「冬ナクバ春ナキニ」
という言葉があります。
どんなに厳しい冬でも春は必ずやって来ます。このようなコロナ禍のなかでも、みなさんの力を多くの患者さんが必要としています。今は厳しい時でも、かならず道は開けます!ともに頑張りましょう!!
長い文章となりましたが、最後までお読み頂き、ありがとうございました。
※無断転載禁止
文責:理学療法士T
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