皆さんこんにちは
東大阪病院リハビリテーション部部長の作業療法士椎木です。
今年は、コロナの影響で臨床実習ができず、代わりに学生さんが模擬患者さんの治療計画を立てるのをweb授業でアドバイスするなど、新しい体験や学生さんとの関わりにチャレンジしています。
さて、今日は治療効果を決める「ある事」について、書かせていただきたいと思います。
療法士だったら、患者さんの機能・能力を最大に引き出して元気になっていただきたいって思いますよね?
療法士を目指している方、まだまだ経験が浅くて上を目指している若手療法士であれば、そんな技術を持った療法士になりたいって思いませんか??
そのために、病気の事、人の体の事、治療法、環境の事等々・・・
あらゆることを学んで、技術を高めるように頑張っています。
私はそういうことに加えて、治療の良しあしを決める「ある事」があるなって思っています。
それは「決めつけない思考」
この「決めつけない思考」ができるかどうかが、患者さんの伸びしろを左右するんじゃないかなって思います。
人は「それ以上できない」って考えると、そこがゴールになるのでそれ以上は目指せません。治療も「それ以上できない」って思うと、それ以上の工夫ができなくなってしまいます。
大事なのは、
療法士自身が決めつけてしまわないコト。
一人暮らしで、このADLだったら無理。
でも本当にそうでしょうか?
もしかすると、それでもやるって患者さんもいるかもしれません。
やる気をもってもらえないから、無理。
でも本当にそうでしょうか?
やる気が出ない理由、治療の効果を感じてもらえるような関わり・・・すべてに手を尽くし切っているでしょうか?
目標を過少設定してしまわないようにする
「柔軟な思考」
「どうやったらできるかの視点」
が大事だなって思います。(医学的に明らかな根拠もないのに出来るということではありませんのでご注意くださいね)
これって、業務改善とかでもいえるかもしれません。
例えば、新型コロナウイルス感染症対策で、消毒したり、休憩のとり方を変えたり…工夫が必要でしたが、これも無理と決めずにどうやったら今までの仕事の中に組み込んで、治療に影響出さずにできるか?と考えた結果、みんなで工夫しあって協力して現在に至っています。
臨床実習の代わりのZOOM授業も、実習出来ないから無理でなく、どうしたら実現可能になるか、考えられた結果だと思うのです。先生方の「きめつけない思考」素晴らしいと思います。
リハビリは患者さんにとって希望です。
コロナ等で、治療環境も変化を必要とされる事がありますが、患者さんやご家族にとってよい選択ができるように、日々やっていきたいと思っています。
文責:作業療法士 椎木
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