今回のブログのテーマは
「臨床実習のバイザーになって」 です。
朝晩の寒さが厳しくなり、私は1歳の息子がいつ体調を崩さないか心配になる毎日です。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
リーダーブログチーム 作業量療法士 Oです。
今回は先日まで臨床実習のバイザーをしていたのでそのことについて書きたいと思います。
働き始めの頃は臨床実習のバイザーになると「後輩育成は作業療法士にとって大切」ということは理解していながらも心のどこかで
「業務以外での学生指導の時間にとられ休憩もできない」
「早く帰りたいのに帰れない」 など
マイナスに受け取っていたと思います。
今回1年半ぶりに担当してみて、上記よりも自分自身が勉強になったことが多くプラスの面が多かったと感じています。
学生にフィードバックすることで「自分の治療の振り返り」に繋がり、学生に分かりやすくかみくだいて説明するために「自分の理解」を深めないといけなかったりと再学習に繋がっていました。その面だけでもプラスだと思います。
今回の私の臨床実習のバイザーとしての目標は
「担当学生が作業療法士として働きたい」
「もっと勉強したい」
と感じてもらうことでした。
学生に作業療法を実施する気持ちで関わりました。
今回の流れとして、
「はじめに私の患者さん(3名)について考える」ことから始めました。これは作業療法にとって必要な患者さんの作業を大切にし、その作業を実現するための介入方法などの考え方について伝えることが目的です。その次に、私の担当患者さんではなく他の作業療法士の担当患者さんの見学で学生自身が「もっと知りたい」「もっと見学したい」と感じた患者さんを聞きました。その担当作業療法士に依頼して定期的に見学する時間をお願いしました。すると学生はその患者さんの生活を考えるために必要な事を自ら自宅での学習を行うことや担当作業療法士に確認するなど積極的な行動が多くみられるようになりました。また多くの作業療法士の考え方にも触れ、学生自身にもどういった作業療法士になりたいかといった具体的な目標がみえたようでした。
そのような繰返しを行った結果
「自己学習の時間が増え」
「作業療法士になりたい」
「絶対に国家試験に合格したい」
「このような病院で働きたい」 など
前向きな変化が見られ、私自身のバイザーとしての目標を達成することが出来ました。
臨床実習後に作業療法士になりたくないといった考えを持ってしまう学生は少なくないと耳にしたことがあります。
最終日には
「実習が終わってほしくない」
「もっと学びたい」 と話してくれ、前向きに実習を捉えてくれていたことがわかりました。このような結果になることができたのは同僚の作業療法士の協力と指導があったからだと考えています。今回の経験は学生指導だけではなく後輩育成・新人教育指導にもつながると思います。今回の経験を活かし働きやすく・ずっと働きたいと思える職場になるようにしたいと考えています。
最期までお読みいただきありがとうございました。
文責:作業療法士O
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