今回のブログのテーマは
「緩和ケアリハビリ」(治らない人への関わり方)の講義を終えて
です。
当院リハビリテーション部では、今年度より勉強会の方法を一新しました。
必須・推奨プログラムとして、当院でリハビリテーションを行うなら最低限の項目として、24項目のコンテンツを挙げ、それぞれ必須で受講するコンテンツを理学療法士・作業療法士は13項目、言語聴覚士は6項目としました。
他は推奨コンテンツとして興味ある方は、どの項目でも参加できる仕組みにしています。
2年間の中で同じ内容の講義を4回予定しているので、都合の良い月に自分でスケジューリングし、また何度でも参加できます。
講師は現役医師や一緒に働くその専門で勉強している中堅セラピストが行い、「あんな先輩になりたい。自分でもできるかも」と思っていただけるような講義内容を目指して、まったく興味が薄かった分野へも興味を持ち挑戦できるように心掛けています。
また、それぞれが自らその知識を掴み取っていくような仕掛けがたくさん詰まっています。事前課題や資料データが講義前に用意されていて自ら取り、講義に備えるなどの仕組みがあります。
先日、私の方で緩和ケア(治らない方への関わり)をテーマに講義させていただきました。リハビリ分野の中では、かなり狭く、興味を持たない方も多い分野です。
参考文献も少なく手探りで行っている現状があります。
緩和ケア病棟でリハビリを行うにあたって、私自身や看護師さんが重要に考えているキーワードを事前勉強していただき、当日はキーワードの確認や実際の関わりを振り返って聞いていただきました。
家族さんのご厚意により、とても貴重な実際の介入の様子を静止画や動画を利用させていただきました。発表の許可を快く許可していただいたことに心から感謝申し上げます。
キーワードとしては、
緩和ケアの概論
スピリチュアルペインとそのケアの具体的方法
グリーフケア
QOL
などです。
文字量が多く、頂いた1時間の時間の中では収まりきらず、かなりのボリュームになってしまったことを反省しています。発表をまとめるにあたって主治医の先生には忙しい中、何度もディスカッションの時間をとっていただき本当に感謝しかありません。
第3者へ伝えることの難しさやまた講義後アンケートより、「また聞きたい」という感想に至らなかったスタッフが2割いたので、10月の2回目の講義までに伝え方や内容をよりそぎ落とし工夫していきたいと思います。
9月12日(第2木曜日) に
なにわ緩和ケアカンファレンス で
当院の 緩和ケア認定看護師 北地春奈 さん が
「緩和ケアにおけるがんリハビリテーション(仮)」
という内容で発表予定となっています。
私も少しながらお手伝いさせていただけることになりました。
実際の関わり3~4症例提示する予定となっています。
・場所 : 塩野義製薬株式会社 本社 3階中ホール
・時間 : 18:30~20:00
以上です。
ご興味のある医療従事者の方々は、よろしければお越しください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
文責:作業療法士K
*無断転載禁止
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