みなさまこんにちは
一般職ブログチームの理学療法士Yです。
当院には、実習地訪問、OJTで森ノ宮医療大学の工藤先生が来てくださっております。
今回のブログは、そこで行われた『症例検討会』について報告させて頂きます。
テーマは
理学療法士症例検討会
~腰痛の原因分析と評価の進め方~
今回の発表者は私でした・・・。
人前で話すのが得意でなく、とても緊張しました。
(そのせいか眉毛も半分消えていました…(笑))
検討症例は当院の職員を対象に実施している『腰ラボ』に来て頂いた看護師さんです。
重量物を持ち上げてから左腰殿部に疼痛が見られ、歩行、座位、立位も取っていられない状態だったそうです。
発症から8日後に腰ラボに来て頂き、介入させて頂きました。
主訴は歩行時、寝返り時の左腰部の違和感であり、元々腰痛を繰り返しておられたためホープは再発を予防したいとの事でした。
(ネッター解剖学アトラスより引用)
立位姿勢では、骨盤は全体的には後傾位で前方移動しており、左右を比べると左骨盤の前傾を呈していました。胸椎は後彎、頚椎は前腕の増強が見られ、頭部は前方へ移動していました。また両股関節は内旋位となっていました。
歩行の立脚中期に左骨盤の挙上、殿部の左側方への移動、体幹の左側屈が見られており、立脚中期から遊脚前期までに疼痛を生じておられました。
その他の静的、動的評価よりL3/4椎間関節、仙腸関節由来の疼痛であると考察し、治療を実施しました。
その結果、
歩行時の疼痛の軽減
歩行率の改善
体幹伸展時の可動性向上等
の結果を得られました。
これらの症状の結果を起こした原因因子については頸部や胸部のマルアライメントや、筋膜の繋がりを考えたのですが、股関節との関係についてはもう少し精査が必要であると考えており、今後の課題と考えていました。
今回の症例は、超急性期は脱しておられ、評価所見をとらせて頂きやすかったのですが、痛みが強くて体動困難な患者さん等にはどう評価を進めたらよいのか?
他の理学療法士だったら、どのように評価、治療を考えられるのか?を質問をさせて頂きました。
工藤先生の場合は、医師と連携してエコーを用いた評価・治療・効果判定をされているとの事でした。また殿部下方の「時折生じる痺れ」は下臀皮神経の関与が考えられるかもとのアドバイスもいただきました。
下臀皮神経が触知可能なのか・・・と思ったのですが、その触診の精度を上げるためにもエコーを用いることは有用との事でした。
エコーが出来るようになりたいなと思いました。
また、その他参加した理学療法士からも運動連鎖や、神経学的な連鎖のこともアドバイス頂いて、身体の使い方、筋の収縮のさせやすさなど、勉強したい気持ちが強くなりました!
発表中の動画の操作もてこずってしまいましたが、他のスタッフの方にお助けいただき有り難かったです
発表することに腰が重かった私ですが、沢山の課題が見つかり、ヒントも頂けてやって良かったなと感じます。
この看護師さんの再発予防を図っていきたいです。
文責:理学療法士Y
*無断転載禁止
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