企画部のAです
さて、今回のブログテーマ『作業療法士 インタビュー』に
ご登場いただく方は、作業療法士 リーダー 井元さんです。
写真は井元さんが
鯰江憩の家で『車イスの実践講座』の講師をされている様子です。
このように当院のセラピストの皆さんは積極的に地域に出向いて、
住民のみなさんの健康を支援させていただいています。
井元さんは新人で当院に入職され、今年で10年目です。
実は私と同期なので、井元さんの活躍は自分のことのように嬉しく、刺激になります。
そんな同期のインタビューをさせていただけるということで、自然にテンションが上がります。
それでは、インタビューのスタートです
Q1.作業療法士人生で記憶に残っているエピソードは?
覚醒が悪く、暴力行為もある方を担当させて頂いた時に、ご本人様に合わせた作業活動を取り入れました。すると日常生活動作が大きく変化し、自発的に動いてくださるようになりました。暴力行為は見られなくなり、他の患者さんやスタッフと談笑されるようになり、周囲の反応も変化しました。心が動くと動作も変わることを実感し、自発的に患者さん主体で生活して頂く事の重要性を実感しました。
Q2.新しい仲間となる求職者のみなさん、新卒者のみなさんへのメッセージ
スタッフ間はとても仲が良く、何でも話しやすい環境だと思います。
熱心に教えてくださり、一緒に悩んで考えてくれる先輩もいます。
大変なことも多いですが、患者さんの生活のために一緒にがんばりましょう。
Q3.目指している作業療法士像とは? 理想とする療法士像とは??
患者さん本人の希望される場所で、その方らしくご本人様主体の生活が送れるようにお手伝いしたいです。
入院するだけでストレスに感じておられる方もたくさんいらっしゃいます。少しでも心を癒し、笑顔になっていただけるように関わっていきたいです。
Q4.どのような患者さんのリハビリを担当していますか?
脳血管疾患、骨折、認知症など様々な疾患の方を担当させていただいています。
訓練内容は在宅生活の再獲得を目標に、日常生活動作訓練(食事、整容、排泄、入浴、更衣)や家事動作訓練(洗濯、調理、掃除、買い物)などを主に行っています。
Q5.治療においていつも心がけている事はありますか?
患者さんの表情や様子をみる。少しの変化も見逃さないように、また、疾患をみるのではなく、その方がどのような方か理解するように心がけています。
患者さんは人生の大先輩の方ばかりなので、失礼のないように接遇に気をつけています。
Q6.回復期リハビリテーション病棟 作業療法士の
窓口としてどんな病棟にしたいですか?
在宅生活を見据えて入院生活を変えていくためには、病棟と連携していく必要があると考えます。病棟スタッフ、リハビリと協力して進めていきたいです。
入院中から在宅生活を考え、患者さんが主体的に生活できる場を提供したいと考えています。病院生活と在宅生活のギャップを埋めることで、退院して困ることを減らすことができ、ご家族や在宅部門の職員にスムーズに引き継ぐことが出来ると思います。
Q7.他の作業療法士とのコミュニケーションで心がけている事は?
スタッフの様子にも気を配るようにしています。廊下ですれ違う時や休憩時間など声をかけるようにしています。
Q8.後輩育成について心がけている事は?
一方的な指導にならないように気をつけています。
話しかけやすい雰囲気にするように、どんなことでも相談しやすい人になりたいと思っています。
以上。
当院は、『地域社会との共存・共栄 ~地域住民の健康を支援することで地域社会に貢献すること~』という理念のもと様々な地域活動に積極的に取り組んでいます。
病気になってからリハビリテーションを行うのはもちろんですが、病気にならないように「予防」することはとても重要です。今後は障がいの予防対策としてリハビリテーションを行っていくことが重要になってくると思います。
人生100年時代!
充実した人生を送るために、業務遂行力、人間力、そして、健康力が大切と何かの本で読みました。健康が基盤にないとできることもできません。健康であり続けて100年を全うしたいものです。そのためにも、障がい予防対策リハビリテーションという考え方を知っておくことは大切だと考えます。私たちの体は、動かさないでいると、あっという間に手足の筋肉が衰え、関節が硬くなり、体力が落ちるなどの症状がでます。要するに、すぐに機能の低下が起こってしまいます。そのため早い時期から、適切なリハビリテーションを行うことが重要と言われています。その結果、障害そのものの発生を予防し、仮に障害が残ったとしてもその程度を最小限にとどめることができるのです。予防の必要性は病院の中だけに限らず、高齢者や障害を持った方々が、地域の中で生活する際にも、生活する環境自体が動きにくかったり、日常生活の中で体を動かす機会が少なかったりすると、すぐに心身の機能が衰え、要介護状態になってしまうため、普段からのことが少なくありません。その意味で、地域生活の中でも予防的リハビリテーションは重要です。
当院は、予防的リハビリテーションに積極的に取り組んでいきます!
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