管理職ブログチーム作業療法士Yです
今回は、作業療法部門の
「稀だけど大切な仕事」についてご紹介します。
Q、作業療法士が担当する、
稀だけど大切な仕事ってなんだと思いますか???
それは、 『スプリント作成』 です。
作業療法士が担当する稀だけど大切な仕事の1つです。
スプリントとは、
神経損傷や腱などの機能を一時的に補ったり、機能低下を招かないようにつける装具です。固定・安静の目的で作ったり、手指の動きに対応する機能を持たせたものがあります。
スプリント材という、一定以上の熱で軟らかくなり、冷えると固くなりその形を維持できる素材をその患者さんの必要とする形に整えて提供します。
これらは市販されているものもあって、医師から処方されます。作業療法士は、使用状況を確認して、必要に応じて調整の依頼提案を行ったりしています。
(酒井医療株式会社HPより引用)
ただ、この市販品では対応できないケースもあり、そんな時は作業療法士の腕の見せ所なんです。
それが『稀だけど大切な仕事』です。
通常は、手の外科といわれる領域で対応するものなので、地域の病院でそのようなケースに出会うことは非常に稀で、当院でも年に数件の事です。
ただ、患者さんにとってはそこで対応してもらえるかどうかは重要だと思うんです!!
それは、タイムリーに安全に治療がしてもらえる ということです。
療法士にとっても、患者さんの治療に貢献することになりますし、対応できる疾患の幅を広げる=自身の経験値を上げることに繋がります。入職してすぐ今回ご紹介した仕事を担当することはできませんが、経験を積んだ先にはそのような貢献ができるようになるかもしれません。
このような稀に作るスプリントは、写真に残して保管していて、療法士間でも情報共有に努めています。いつでもどんな時も対応できるようにするための工夫です。
地域の病院ならではの、
細かなことにも
臨機応変に対応できる
そんなところを
大切にしています。
最後まで、お読みいただいてありがとうございました。
文責:作業療法士Y
*無断転載禁止
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