今回のテーマは、
「療法士教育の方法 ~SVをやってみて(後輩の視点から)~」 です。
SVとは、
Super Visionの略で、対人援助職者(指導を受ける方)が指導者から助言やアドバイスを受ける事や過程をいいます。
当院では、療法士が訓練を行っているときに同時に先輩療法士が訓練に入り、その場で訓練を行ってみせたり、後輩療法士に指導を行うことを『SV』と呼んでいます。
理学療法部門・作業療法部門では数年前からこのSVを導入しています。マンパワーの点からシステムとして確立しているのは
理学療法部門です。
作業療法部門でもこれを充実させていきたいと考えています。
言語聴覚士部門では、マンパワーの面からなかなか実施できていませんでした。
今回、臨時でSVを行う機会がありました。
せっかくの機会でしたので、後輩STにその感想を聞いてみました。
「その場で、先輩と患者さんのやり取りが見られて参考になった」
「その場を共有して助言がもらえるので助かる」
「一緒に見てもらえて安心」
などの感想がありました。
経験の少ない療法士は、判断に迷うことも多く相談しても、相談するスキルも未熟で十分に伝えきれないことが多いです。
また、アドバイスする側も、その情報を頼りに助言するとなると見当違いな助言をしてしまうことにもなりかねません。
そういう意味では、やはりSVの機会は貴重だし、確保していきたいと思っています。
患者さんが不安になるのでは?と心配もありましたが、定期的に一緒に見るので、苦情を頂いたことはありません。
患者さんの安心の為にも方法を工夫して、よい治療ができる環境を整えていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
*文責:作業療法士S
*無断転載禁止
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