こんにちは
リハビリテーション部管理職ブログチーム
作業療法士Yです。
急に寒暖の差が激しくなってきましたね。
私たちも、体調管理に気を付けていきたいと思います。
さて今回は、
療法士に求められる能力
についてです。
自身が療法士になったばかりの約20年前の事を振り返ることがあり、当時よりも療法士が担う事が増えていると感じることがありこのテーマとしました。
療法士が担う事が増えている背景には、
時代の変化とともにリハビリテーションが一般的になってきて、
各療法の専門性が要求されるようになったこと
専門分野のリハビリ効果をより求められるようになったこと
対象者の生活背景の変化(高齢化や高齢者を支える
人的・物的環境の変化)により退院支援の方法が
複雑になっていること
等が影響していると考えます。
また、感染制御や医療安全についても高い知識や実施能力が求められるようになっています。
そのため、自分自身が療法士になったばかりのころは、療法士としての技術が狭かったこともあるのですが、活動と参加を意識してはいるものの訓練室やベッドサイドで機能的な訓練を行うことが主だったなと思います。退院先の環境調整の為に、家屋訪問なども実際に行いましたが、看護師さんをはじめとする病棟スタッフと密に連絡を取ることやその工夫が現在の療法士よりも少なかったように思います。
患者さんを取り巻く情報(治療に関することから社会背景的なものなどなど)について、多職種間で共有して支援していくことが現在では当たり前で、円滑に支援を行うためには重要なことです。療法士は各専門領域においての評価や治療実施の技術はもちろん必要ですが、多職種と情報共有するための
「コミュニケーション能力」
がとても重要だなと考えています。
また、「経済的な感覚」も大切だと感じます。
病院で働いていると、自分の行った仕事への対価がわかりにくく、一般の会社でお勤めの方よりもコストへの意識、より質の高い仕事を求める事に鈍感になりがちと感じます。
療法士に求められる事は、純粋な治療だけでないです。
当院も若い療法士がたくさん所属していますが、
治療+αの能力を備えた
求められる人材
を多く輩出できるよう、日々取り組んでいきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました
文責:作業療法士Y
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