みなさん、こんにちは
管理職ブログチーム 理学療法士のYです
だいぶ、朝晩が涼しくなってきましたね。
薄手の毛布からなかなか起き上がれない毎日・・・。
気温の変化による体調の変調にご注意下さい
今回は、先日開催した、
整形外科病棟の看護師さんを対象にした勉強会
についての話です。
テーマは、
「周術期整形外科疾患の管理」でした。
看護師と療法士が共有すべき基本事項について学びました。
当院では大腿骨頚部骨折やTHA(人工股関節置換術)などを代表とした整形外科手術前後の患者さんへ、日々、質の高い医療やケア(看護&リハビリテーション)を提供できるように努めています。
その中で、療法士の視点と看護師の視点は全て同じではない為、痛みの管理や日常生活動作(ADL)の進め方に関して相異が生じることが多々あります。これらは、医療者間でのコミュニケーション不足、疾患に対する知識不足、アセスメント不足、介助方法の技術不足などが主な原因と推察されます。
そこで、
「療法士の視点を理解してもらえれば、評価や観察・介助方法の視点が共有でき、コミュニケーションも円滑となるのではないか?」
と考え、計2回の勉強会を企画しました。
勉強会開催に向けて、事前に整形外科チームの看護師さんにプレゼンし、表現方法や当日の流れを確認する打ち合わせを実施しました。
テーマとしていた「療法士の視点を理解する」とはどういう意味か?
それは「患者さんが安心・安全・安楽に在院生活を送ること」とし、リハビリテーションを進めていく上で、最も重要な視点であることを強調しています。リハビリテーションは療法士のみで行うものではなく、夜間の様子やリハビリ以外の時間の過ごし方など、入院中の24時間をいかに「安心・安楽・安全」に過ごして頂くかが重要であり、看護師さんも在院生活の一部を「観察・評価」し、他職種と情報共有することが大切であるとの意味からです。(あくまでも私見です)
「どうしても『専門性』を重視する流れの医療業界ですが、チーム医療が提供できていないとすると、患者さんから我々の事がどのように映るでしょうか?」
勉強会ではこんな風に看護師さんに問いかけ、
その答えを共に考えるきっかけを共有する。
実は、これこそが勉強会の「真の狙い」なんです!!
「職種の違いを越えて、お互いを認め合い尊重しつつも、患者さんに専門性の高い最適な医療を提供できるように頑張りましょう!!」と締めくくり勉強会は幕を閉じました。
この勉強会をきっかけに看護師さんとの交流を深めていき、より良いチーム医療の提供に努めていきたいと思います。
このあと、看護師さんから下肢骨折術前後のポジショニングについて講義の依頼があり、素早く対応しています。少しづつ、私の顔も覚えてもらえたかなぁ…といった感想です。
では、今回はここまで。
また次回もお楽しみに(^◇^)
文責:理学療法士Y
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