管理職ブログチーム 理学療法士 Y です
世界各地で新型コロナの恐怖に怯える今日この頃…
みなさん いかがお過ごしでしょうか。
当院本5F病棟では
「もらわない」
「うつさない」を“モットー”にして予防対策を講じているそうです。
みなさんも手洗い・うがいを徹底して、まずは「もらわない」ことを心掛けましょう!!
さて、今回のテーマはお馴染みとなった
「今年度最後の整形外科合同勉強会」と題して。
今回は整形外科チームの看護師さん主導の体験型学習スタイルで
「ポジショニング」に関する勉強会を開催しました。
参加人数は看護師9名(講師役2名含む)、理学療法士2名(アドバイザー)でした。
今回参加する看護師さんの中には
・ポジショニング用のクッションは知っているが使ったことがないタイプもある
・上肢骨折症例を担当したことがない
などの理由がありました。
そこで「模擬症例を通じた『体験型学習』がベスト!!」 とリハビリ部より逆提案。
そして今日に至ります。
さて本題へ。
周術期の患肢管理の一つに、ポジショニング が挙げられますよね。
患者さんの多くは「転倒」や「交通事故」などのいわゆる外傷で受傷、
そして手術目的で入院となりますが、周術期のケアに当たるのは看護師「だけ」ではありません。
介護福祉士・ヘルパーさんなど「介護職」と呼ばれる職種の方々も
患者さんの疼痛緩和に配慮できるケアの提供が求められます。
そうです!!
これが「ザ・チーム医療」の真髄なのです!!
≪実際の勉強会風景≫
模擬症例は「同側上下肢骨折」と設定
特殊なクッション(スネーククッション)を用いたポジショニング方法について参加者で評価(ディスカッション)と改善中の場面です
看護師のみなさん、とっても真剣な表情ですね~
(ちなみに、みなさんからは写真撮影の承諾頂いています)
(急な申し出で、お化粧直し出来なかった看護師さん、ホントにスミマセン<(_ _)>)
PDCAサイクル「計画→行動→評価→改善・・・」に沿って
計 画:骨折部位の把握、円背の有無、クッションの選定
実 行:患肢を扱う時の注意点(療法士の視点からアドバイス)も織り交ぜて実践
評 価:快適さや安楽さの有無、衣服のしわの有無、適切なクッションが選定されているか
改 善:評価に基づき、不具合のある個所には適時修正する
時折、笑い声や笑顔も溢れ、しばし業務の忙しさを忘れつつ・・・
このような流れで30分の勉強会はアッ!!という間に終了時間へ。
最後に総括として療法士から一言。
「術前・術後の痛み(思い出)は、患者に不安や不信感を与える恐れがあること」
「ポジショニングは一人で行うのではなく“チーム”で対応することが大切」
「日中の観察だけでなく夜間就寝時の観察が重要 = 看護師主導の患肢管理が重要」
※↑一言ではないですね(笑)
来年度もこのような体験型勉強会を開催し、より良いチーム医療の提供に貢献できるようにと思っています。
今回のリハ部管理職ブログはここまで。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
※無断転載禁止
文責:理学療法士Y
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