管理職ブログチームの言語聴覚士Xです
今日は、言語聴覚士(ST)部門の
嚥下内視鏡(VE)検査での
やってよかったこと
についてご紹介します。
当院の言語聴覚士の対象患者さんの多くに摂食嚥下障害があります。
食事形態のアップの可能性や、安全に食べられているかを確認するために造影検査や内視鏡検査を行います。
実施するのは医師ですが、言語聴覚士は準備や介助で協力しています。
今回は嚥下内視鏡(VE)検査についてご紹介します。
当院では、内視鏡の操作や診断は内科の医師が実施します。
嚥下内視鏡(VE)検査は、ベッドサイドで行うことが出来ます。
誤嚥したかどうかは確認できませんが、
様々な形態の食事で、
どの程度、呑み込めているのか?
食べ方の工夫や姿勢の工夫で安全に実施できる方法はないか?
等を確認することが出来ます。
嚥下内視鏡(VE)検査は、30分以上車いすに座り続けることが出来ない患者さんでも実施できることが強みです。
実際の事例では、のどの途中に残渣(呑み込みできなかった食べ物)がたまりやすいことが分かり、吸引や食べ物の工夫ができた方がおられました。
また、患者さんから「何かひかかっている感じ」「すっきりしない」という訴えがあり、検査した方では、実際に患者さんご本人が訴えている部分に細かな残渣が見つかり、予想よりも嚥下機能の課題が発見されたりもしました。
そのまま、気が付かずに形態をアップしていたら、肺炎を起こしてしまったりと治療が長期化する可能性もありました。
(VE検査の画像:岩手医科大学付属歯科医療センターHPより引用)
検査までの準備は、医師・看護師や栄養士との連携が必要で、準備のための時間も必要です。
正直、大変に感じることもありますが、実際に関わってみて、どのように治療や訓練を進めたらいいか明確になるのを体感すると、
患者さんの為になるし、やってみてよかったなと思います。
言語聴覚士の仕事は、訓練場面だけではなくて、慣れていくのに大変ですが、やりがいもあるなと感じた瞬間でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
文責:言語聴覚士X
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