当院リハビリテーション部門では、「行動のすべてをQOL向上の力へ」をテーマに科学的根拠(エビデンス)に基づいた治療を展開しています。ここ最近、物理療法の発展は目覚ましく、当院でも超音波療法、電気刺激療法(IVES)、低周波治療器(エスパージ)などを活用しています。今回はデモ機で活用した、拡散型体外衝撃波(ショックウェーブ)の効果についてお話ができたらと思います。
拡散型体外衝撃波(ショックウェーブ)は、当院ではデモで借りている段階です。そのため、患者さんに使用する前にわれわれセラピスト同士で使用方法などを練習しています。その練習の中で、私自身の「腰痛」に対して拡散型体外衝撃波を実施しました。実は5年ほど前にも、一度ぎっくり腰を経験していました。その時は別の治療法を行い、翌日には何とか仕事はできたのですが、2週間程度、コルセットを着用しないと腰の痛みや違和感が消えずに残っていました。今回、当院で拡散型体外衝撃波を使用すると、使用直後から痛みはほぼ無くなり、写真のように前屈がしやすくなり、翌日以降もコルセットなどを使用しなくても仕事をすることができました。
実際の治療は、まず触診や前屈などで組織の硬い部分(痛みが強いところ)を見極めて、拡散型体外衝撃波を実施しました。治療時間として5分を2セット程度実施し、治療前後での触診で組織の硬さや前屈の角度を確認しました。体外衝撃波は音が少し大きいことが気になりましたが、ほぼ痛みのことは心配せずに、治療を受けることができました。
私が理学療法士になりたいと思ったきっかけは、自分の手で患者さんの治療ができることが魅力の一つでした。その思いを追求するために、これまで約15年間、徒手療法に力を入れて勉強してきました。その思いは変りませんが、このように効果がある物理療法を勉強しないわけにはいかないと、身をもって体験することができました。
当院では、物理療法で使用する機器だけでなく、歩行支援ロボットである「ウェルウォーク」や上肢リハビリテーションの方法として注目されている「MUROソリューション」など、さまざまな最新の機器や治療法を学び、日々の臨床に活かしています。そのため、就職後も学びを継続したい方だけでなく、新たな治療方法を臨床に活かしたい方にも最適な環境が整っていると思います。興味を持っていただけた方は、ホームページ上の過去のスタッフブログも合わせてご覧いただけますと嬉しく思います。
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
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2023年11月30日投稿
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