当院では年2回、BLS研修と称して、院内での一次救命の練習を行っており、7月と8月に分けて実施しました。 今回も、COVID-19の感染対策も考慮し、4日間、各日10人程度で、リハビリテーション部と回復期リハビリテーション課に分けて実施しました。
BLSとはBasic Life Supportの略称で、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命のことを指します。
院内で言えば、リハビリ中の患者さんが、急に心肺停止になった場合、呼吸停止になった場合、意識消失した場合を想定し、心肺蘇生用のダミー人形と練習用のAEDを用いてみんなで練習しました。 研修ではまず、座学でビデオを見てもらい、AEDの音声がどのようなものなのか聞いてもらいました。また、メトロノームを使って胸骨圧迫のリズムを体感してもらい、ダミー人形に胸骨圧迫を行なってもらいました。さらに実技を踏まえながらロールプレイを用いて研修を受けてもらいました。
ロールプレイでは、4〜5人を1チームとし、それぞれCRPコーチ、AEDを手配する人、コードブルーをコールする人、心肺蘇生の交代役に役割を振り分け行いました。 実際にダミー人形に胸骨圧迫してみますが、思っている以上に胸骨圧迫は固くて、圧迫が不十分となりやすかったり、100回/分のペースが徐々に速くなってしまったり、心臓マッサージを止めることなく交代したいのに、交替に時間が掛かってしまったり、気道確保を忘れてしまいがちだったり…。
各チーム人形に名前をつけて、よりリアルさを出してみたりと、皆が体感することで、改めて人命救助の難しさや、大変さを学ぶことができた場となりました。
このBLS研修は院内で行いましたが、院外でも応用できるものなので、もし院外で、このような場面に出くわしたら、医療従事者として積極的に対応できればと思います。 日本は災害大国でもあるので、災害時にも役立つかも知れませんね。 長文になりましたが、最後までお読みくださり、ありがとうございます。
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
リハビリテーション部
急性期リハビリテーション課
緩和ケアリハビリテーション課
回復期リハビリテーション課
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TOYOTAが開発した最先端のロボット機器 ウェルウォーク(WW-2000)を導入しました。
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