今回のテーマは『当院の作業療法士(OT)の強みや業務の一部に関して』です。
当院の回復期リハビリテーション病棟に従事しているリハビリ療法士は
理学療法士(PT)22名
作業療法士(OT)14名
言語聴覚士(ST) 4名 です。
患者さんがその人らしく生活していける場所へ退院できるよう関わらせていただいています。
リハビリテーションは個人ではなくチームで協力して進めていく必要があり、リハビリ部門だけでなく、医師や看護師、介護士、栄養士、相談員とそれぞれの得意を活かしてチームでアプローチしていきます。
入院してすぐに、退院時期と退院してからの生活目標を相談し決定します。
目標を決めるにあたり、患者さんやご家族・環境などすべてを考慮した目標を立てるためには様々な視点から患者さんを知る必要があります。作業療法士(OT)は様々な情報を統合し、その人らしさを引き出す関わりができる所が強みではないかと考えています。
その人らしさを引き出すためにCOPMやADOC、1日の生活を把握し、本人様にとって意味のある作業を理解して提供できるようにするためにOQ※を用いています。また、検査バッテリーだけでなく、日々の会話の中から本人様が本当に望んでいるものは何なのかを模索し続けます。そういった情報を各部署にお伝えして、リハビリ時間以外の過ごし方を提案するなどして入院中の時間も穏やかに過ごせるように関わらせていただいています。
※OQとは? 作業質問紙(Occupational Questionnaire)。人間作業モデルを理論的基盤として開発された、自己報告により対象者の毎日の生活習慣とそれに対する意味付けを調査できる評価法のこと。
※OQ習慣と役割の評価法
1日のスケジュールを聴取し、一つひとつの作業時間を聞き取り、その作業を本人様はどのようにとらえておられたか分類します(生産活動、セルフケア、余暇、休職など)。
その作業の質を評価し、現状をどのように捉えておられるか、今後はどうしていきたいか、現在の生活の評価などを行います。
本人様にとって意味のある作業を知り、その情報をもとに退院後の生活を考えます。または入院中の離床する際の作業の提案にも役立てることが出来ます。
退院時の生活目標を達成するためにリハビリを行っていきますが、担当者だけで進めていくのではなく、様々なリハビリ療法士が代診として関わり、それらの妥当性を適宜検討して見直していきます。また、臨床指導制度(SV:スーパービジョン)もあり、その分野に詳しい先輩リハビリ療法士と共に訓練に入って一緒に検討しています。また、5年目以上のリハビリ療法士が理学療法士(PT)は15名、作業療法士(OT)は9名、言語聴覚士(ST)は2名います。経験豊富なリハビリ療法士が在籍しており担当者が悩んだ時に孤立することなく、すぐにその場で解決できる環境を作るように心がけています。
目標を達成するにあたり、関わり方やリハビリの方法は1つではありません。様々な方法を模索しながらその人に合った方法をみんなで検討して進めていきます。
患者さんがその人らしく生きていけるために。
一緒に考えて共に成長して進めていける仲間を増やしたいと考えています。
ぜひ一緒に働きませんか?
興味を持ってくださった方は見学へお越しください。
東大阪病院リハビリテーション部門 病院見学会のご案内
文責:リーダーブログチームの作業療法士I
暖かい日差しと爽やかな風が心地よい季節になってきました。
うっかりしがちですが、紫外線や熱中症対策を開始して下さい。
気付いたら真っ黒に焼けているなんてことになったら恐ろしい。。。。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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