今回のテーマは
「新人技術研修 ~作業療法編~」です。
毎年、新人療法士さん向けに
「理学療法」「作業療法」「言語療法」について
体験型の研修を行っています(講師は、その領域の療法士が担当します)。
では、作業療法編の講義目的・研修内容について紹介いたします。
【研修目的】
1.作業療法評価の視点について知る
2.チーム医療における多職種間連携に役立てる
【研修内容】
1.問題行動(不潔行動や自己抜針等)を起こす患者の症例検討
問題行動を起こした患者さん側と医療者側、双方の立場で行動背景や状況を考える
2.面接評価の実技練習
個々の患者さんの「生活背景」をヒアリングし、それを基に目標設定する
上記の研修内容で「作業療法評価の視点」について触れもらい、自身の臨床評価スキルの一助にしてもらうことができれば・・・と思っています。
参加した新人療法士さんからは、次のような感想がありました。
①作業療法士(OT)と理学療法士(PT)の役割の違いをはっきり理解できていなかった(新人理学療法士 PT)
②生活背景を考えて目標設定できるようになりたい。
③退院後の生活目標を見据えて、その人らしさを忘れずに関わりたい。
さて、少し話は脱線しますが、既にライセンスを取得している現役療法士の皆さん自身の学生時代を振り返ってみてください!!
(現在進行形の学生さんは、今のカリキュラムを確認してくださいね)
自分が目指す職種以外の「専門性」や「役割」について養成校や実習施設で学ぶ機会はありましたか??
実際のところ、ほとんど皆無では??(理学療法士の私なら作業療法や言語療法)
私の養成校時代の記憶では、1コマくらいの授業のみで、ほんのり・うっすらと記憶の奥底にあるような、ないような・・・といった感じです。(だれか 私に脳細胞を 分けて下さい!!)
他療法の「専門性」や「役割」を知っているのと知らないのでは、臨床に出てからのアドバンテージに違いがあると思っています(あくまでも私見です)。
日々、専門職としてチーム医療の一員として従事するなか、「専門用語を本人・ご家族にわかりやすく伝える力」が重要です。また、カンファレンス参加時やリハビリ関連書類の説明時に、本人やご家族から他療法の進捗について質問を受けることも多々あります。その際に、担当療法士に代わって的確に説明できること
これも「チーム医療」の1つですよね!!
では、今回はここまで~!!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
※無断転載禁止
※文責:理学療法士Y
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