東大阪病院リハビリテーション部 部長の椎木です
前回のブログで、第4波の兆し…と書いていましたが、今まさに第4波。
皆さんがこのブログを読まれる時には、緊急事態宣言中です。
医療従事者のワクチン接種も進んできましたが、まだまだ油断できません。
仕事でも生活でも、よりいっそう注意して過ごしていきましょう。
さて、今日のテーマは 多職種連携 です。
3年前から、看護部門で行われている新人看護師さんの研修に関わっています。
リハビリ部門でもそうなのですが、入職して初めの1週間は、病院全体で赴任時集合教育研修が行われますが、その後は、各部門で臨床業務につくにあたっての研修を行っていきます。
看護部門では教育担当主任がおられて、各病棟の師長さんや主任さんなどが講義をされています。
3年前からはリハビリの事もお話させて欲しいと1コマ時間を頂いて、新人看護師さんたちに、院内のリハビリ部門についてのお話をしています。
それから毎年、秋ぐらいにはこの春の研修のご依頼をいただけています。
リハビリ職種としては知らなかったのですが、看護師の養成校ではリハビリについてあまり教わる時間はないようです。なので、是非私たちの強みや出来ることを知っていただき、一緒に仕事ができたらなと、看護部の協力もあり実現しました。
内容は…
〇そもそもリハビリって何なのか?
〇PT/OT/ST 3つの職種の違い
〇療法士の一日について
〇急性期・回復期リハビリテーション・緩和ケア
各病棟での療法士の仕事
〇実際に看護師さんの協力がとても効果的だった事例
~多発骨折の患者を自宅復帰できた体験~
今年は、「療法士の一日について」の部分を昨年の内容に加えてみました。
そしてコロナ対策で、お互いにゴーグル+マスク着用。
ちょっと、療法士がどんなように一日仕事をしているのかイメージしてもらいやすかったかなと思います。
この講義で伝えたい事は…
リハビリテーションはいわゆる運動療法のイメージが強いのですが、多職種で行うもの!
24時間ケアされている看護師さんの情報や関わりって非常に重要!!
みんなで力を合わせたら、すごいパワーを発揮できるよ!!!
紹介した事例は、以前学会発表させていたただいたケースをご紹介しているのですが、在宅復帰するのに、本当にいろんな職種で関わって、患者ご本人も頑張られて目標を達成できたケースです。
講義の後には、
「リハビリの事を紹介してもらえてよかった。」
「リハビリは医師の指示に基づいて再び生活を取り戻すために必要な関わりだとわかりました。」
「リハの先生にすべてお願いするのではなくて、看護師も病棟内で出来ることをすべきこととわかりました。」
「チームの一員として患者さんをケアしていきたい」などなど
感想を頂けて、思いをしっかり受け止めていただけたかなと思います。
研修でうれしいのは
病棟で会うと、ほとんどの方が覚えてくれてて挨拶してくれるし、ICを担当したり、カンファでしっかり報告されたりと、みるみるしっかり仕事されるようになって、成長されたな~と一緒に成長を見守れることです。
さらに、看護部への講義の機会をもらうことで、療法士のキャリアアップとしても役立つと思っていて、自分たちの事をどう伝えるかを考える機会になったり、感想からプレゼンを見直せたりと、私自身の成長の機会になっています。
看護部からは、リハビリ部門の研修にも関わってもらってます。
療法士(ST)の吸引研修の指導を教育担当主任の看護師さんが担ってくださってます。
各部署で協力しあって、若い職員を育てられていて、これって、当院のいいところだなと思っています。
5月は4月に入職した職員が徐々に患者さんの担当を受け持ちしたりと
実践の度合いが深まっていきます。
1つ1つ出来ることが増えていく事を楽しめるようにと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
文責;作業療法士 椎木
*無断転載禁止
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