管理職ブログチーム 理学療法士 Y です
朝方が寒く、なかなか布団から出てこられない今日この頃…
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
引き続き、「不要不急の外出」や「3密」は控え、自宅でも感染対策を怠らないようにしましょう!!
さて、今回のテーマは
「上腕骨近位端骨折術後のリハビリテーション」について。
まず、はじめに上腕骨近位端骨折とは??
どんな骨折なのか簡単に説明致します。
なんと、高齢者の骨折で代表的な「四大骨折」のうちの1つです。
①大腿骨頚部骨折
②脊椎圧迫骨折
③橈骨遠位端骨折
④上腕骨近位端骨折
(理学療法士の国家試験でも必須問題でした)
これら4つの骨折の共通点・・・
それは、ズバリ「転倒(外傷)」
転倒(外傷)によるものがほとんどなんです!!
当院では、以下の2通りの手術方法が主に行われます。
<髄内釘固定>
では、次に、当院での上腕骨近位端骨折の周術期リハビリテーションについてお話します。
大まかな流れとしては
1.手術前日
▶術前評価の実施(理学療法および作業療法)
▶離握手は可能か?・感覚障害の有無・疼痛評価・患部外の状態
▶患部外の自主トレーニング指導
▶アイシング指導・ADL指導
※特に起き上がりの時に痛みが生じます
▶就寝時の患肢管理について(ポジショニング)
2.手術当日:リハビリ お休みです
3.手術翌日
▶術後リハビリテーションの開始
▶アイシング指導・禁忌事項の指導
▶就寝時の患肢管理について(ポジショニング)
▶振り子運動開始
(三角巾を巻いたままでも行えます)
▶肩甲骨の運動指導(疼痛が自制できる範囲内で行います)
▶可動域練習
・主治医の指示に従って行います:
・基本的には他動運動から開始します
▶患部外の筋力トレーニング
(必要に応じて自転車エルゴメーターなども使用します)
▶ADL指導
(特に入浴・更衣・排泄動作を中心に指導します)
4.術後1~3週間(目安)
▶外来移行、週2~3回程度で外来リハビリへ移行します。
5.術後5週目
▶自動運動開始、骨癒合や疼痛の程度に応じて筋トレの
負荷量をアップしていきます。
このような流れ・プログラム内容で入院~外来・リハビリ終了までフォローしています。
では、今回はここまで♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※無断転載禁止
文責:理学療法士Y
関連記事