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上腕骨近位端骨折術後のリハビリテーション
2020-10-30【カテゴリー】PTの仕事/その他

管理職ブログチーム 理学療法士 Y ですニコニコ

朝方が寒く、なかなか布団から出てこられない今日この頃…
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

引き続き、「不要不急の外出」や「3密」は控え、自宅でも感染対策を怠らないようにしましょう!!

さて、今回のテーマは

「上腕骨近位端骨折術後のリハビリテーション」について。

まず、はじめに上腕骨近位端骨折とは??

どんな骨折なのか簡単に説明致します。

なんと、高齢者の骨折で代表的な「四大骨折」のうちの1つです。

①大腿骨頚部骨折 

②脊椎圧迫骨折 

③橈骨遠位端骨折

④上腕骨近位端骨折

(理学療法士の国家試験でも必須問題でした)

これら4つの骨折の共通点・・・

それは、ズバリ「転倒(外傷)」

転倒(外傷)によるものがほとんどなんです!!

当院では、以下の2通りの手術方法が主に行われます。

<髄内釘固定> 

   

<プレート固定>

 

では、次に、当院での上腕骨近位端骨折の周術期リハビリテーションについてお話します。


大まかな流れとしては

手術前日
 ▶術前評価の実施(理学療法および作業療法)
 ▶離握手は可能か?・感覚障害の有無・疼痛評価・患部外の状態
 ▶患部外の自主トレーニング指導
 ▶アイシング指導・ADL指導
   ※特に起き上がりの時に痛みが生じます
 ▶就寝時の患肢管理について(ポジショニング)

手術当日:リハビリ お休みです

手術翌日

 ▶術後リハビリテーションの開始
 ▶アイシング指導・禁忌事項の指導
 ▶就寝時の患肢管理について(ポジショニング)
 ▶振り子運動開始
   (三角巾を巻いたままでも行えます)
 ▶肩甲骨の運動指導(疼痛が自制できる範囲内で行います)
 ▶可動域練習
   ・主治医の指示に従って行います:
   ・基本的には他動運動から開始します
 ▶患部外の筋力トレーニング
   (必要に応じて自転車エルゴメーターなども使用します)
 ▶ADL指導
   (特に入浴・更衣・排泄動作を中心に指導します)

術後1~3週間(目安)

 ▶外来移行、週2~3回程度で外来リハビリへ移行します。

術後5週目

 ▶自動運動開始、骨癒合や疼痛の程度に応じて筋トレの
  負荷量をアップしていきます。

このような流れ・プログラム内容で入院~外来・リハビリ終了までフォローしています。

では、今回はここまで♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※無断転載禁止
文責:理学療法士Y

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