管理職ブログチーム リハビリテーション部 部長の作業療法士 椎木です
気候も良くなり、朝晩が過ごしやすくなりましたね
院内のリハビリテーション部門では訓練室などのコロナ対応で換気は必要でしたが、気候が良くなったので、窓を開けての換気をメインに変更しています。
さて、今日は
「本当に技術が身につく学びとは…」
と題してお送りします。
今年度、新型コロナ感染対応で、当院でも共育プログラムを大きく変更しています。
いつもは週に何通か届く研修会案内も少なくなり、学会なども中止になるなど、療法士が学ぶ機会が少なくなっているように感じます。
最近では、学会がオンラインで中継されるというパターンも出てきて、変化しつつあるのかなとは思いますが、それでも以前の学習のイメージをもっているとなんだか物足りなく感じる方もあるかもしれません。
勉強会のように学ぶ機会がリアルにないと、どんどん技術アップができていないように感じる方もあるかもしれません。
確かに、新しい知見を吸収することは大切で、アンテナをはっておかないといけないと思います。が、大事なのはその後なのです。
その得た知識をどれだけ活用できていますか?
知識は使いこなせるようになりたいですよね!
あるメーリングリストで教えてもらったことなのですが、
「ラーニングピラミッド」 というものがあります。
どんな学習方法がしっかり頭に残るかを分類して、ピラミッド型の図にまとめたものです。アメリカ国立訓練研究所が発表した研究結果で、7つの学習方法にそれぞれ学習の定着率をつけて、次のように並べています。それでいうと、 「講義を受ける」は学習定着率5%、それが「ディスカッション」になると50%、 「他人に教える」だと90%になります。
ココから、新しい講座などが受けにくい今だけれど、今までに習った・学んだことを臨床の場でしっかり検証して、先輩や仲間と議論して確実にすることというのは、今できる、実はとても効果的な技術アップの方法かもしれないと思うのです。
また、当院で実施している臨床指導(SV)
これは実践的で効果的な学習と言えるかも知れません。
まだ、OT5年目ぐらいだった頃、久しぶりにお会いした学生時代の先生に、その当時悩んでいた患者さんの話をする機会がありました。 「どんな時も悩んだときは患者さんをもう一度、一からみてみて。答えは患者さんの中にあるんよ」 と声かけしてもらったことを思い出します。
何をするにもやはり、患者さんにどれだけ向き合えるか、なのかなと思います
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