言語聴覚士Xです
年末に市販のやわらか食の試食会をしたので、これについてお話ししたいとおもいます。
当院の急性期病棟には、高齢で内科疾患の患者さんや高齢で整形外科疾患の患者さんが入院されています。
その患者さんで言語聴覚療法が処方される方の多くに摂食嚥下障害があります。
当院の食形態は、嚥下食分類に基づいて、各段階が準備されています。
今回は、病院の提供している食事が進まず栄養状態が思わしくない患者さんへの治療で“やわらか食”の検討をしました。
少しでも食欲増進になればということで、市販のやわから食を補食、つまりおやつのような感じで食べていただけたら、食欲アップのきっかけになるのでは??と考えたのです。
主治医の先生にも承認をいただき、言語聴覚療法で使用する前に、私たちで試食をしてみました。
この「試食」が、実は大切です!
というのも、食品によって、咀嚼する時・飲み込んだ時のかんじが違うからです。
そのため、自分たちでも確かめることが重要なのです。
食べ比べるとよくわかります。
野菜は繊維を感じないように加工されていました
豚肉もあったのですが、風味をそのままに、でも食感は絶妙に軟らかくなっていました
調理の技術ってすごいです
院内の食事は、栄養士さんが工夫をして調理して下さいます。
しかし、患者さんが自宅退院された時はどうでしょうか?
きっと、患者さんご自身も、そのご家族もやわらか食についての情報をお持ちではなく不安だと思います。
私たちも、こういう商品を知っておくと必要な方にすぐご紹介できて安心です。
患者さんの状態それぞれにあわせた関わりを持つというのは、イレギュラーなことが増えてしまうため、大きな組織である病院という単位では難しい一面があります。
しかし、当院では工夫が出来る遊びがあるので、やりがいがあります。
少しでも患者さんの食欲がアップすることを願って!
今日も訓練を頑張ります
やっぱり、喜んで下さる患者さんの笑顔が見たいので
最後までお読みいただきありがとうございました。
文責:言語聴覚士X
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