今日は先日行った、栄養士さんとの嚥下食の試食会の様子をご紹介します。
高齢であったり、病気によって食べたり飲んだりすることに支障が出る状態を、摂食・嚥下障害と言います。摂食・嚥下障害のある患者さんの為に、病院ではさまざまな形態、(例えば、刻んだり、すりつぶしたり)の食事を提供しています。
当院では、医師の指示に基づき、言語聴覚士が、その患者さんの状態を把握し、患者さんにとって適切な食事形態や、食事を召し上がっていただく上での最適な方法を指導させていただきます。
どの病院や施設も、このような対応はされているのですが、提供する食事の種類や呼び名については、異なることもあります。
今回、本年度新しく入職した言語聴覚士と栄養士さんとで、おかゆ各種ときざみやミキサーなどの加工をした食事の試食会を行いました。
見た目や食べた感じを実際に試食してチェックしました。
調理の工程や、工夫されている事等、情報交換も行いました。
どの食事も、おいしく調理されていますが、形態によっては口の中に入れた感じや呑み込みに違いがあることを体験することが出来ました。
(形態別のおかずもそれぞれ試食、加工方法で食べた感じがずいぶん異なります)
(おかゆは、患者さんの状態に合わせて、こんなに種類があります)
食べる動作を繰り返していくうちに、口に入れたスプーンについた唾液とおかゆが反応して、水分がでてきます(これを離水と言います)。
健康な方であれば離水は問題ない事ですが、嚥下障害のある方にとっては誤嚥のリスクを高めることになります。
当院では、その離水が起こりにくくなるような工夫をしています
きめ細かな配慮を心掛けています
そして、チームで患者さんをご支援させていただいています。
こういう情報も、実際に栄養士さんと情報交換する中で、知ることが出来ました。貴重な機会となりました。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
文責:作業療法士S
*無断転載禁止
関連記事