東大阪病院リハ部管理職ブログチーム 作業療法士Yです
いよいよ梅雨です。
洗濯ものがしにくくなったりと憂鬱な気分になることもありますが、降った雨は夏場の飲み水になったり、これから実る植物を豊かにしたりと恵みの雨でもあります。
今は、表に現れなくても少しずつ成長に貢献しているとすると、大切なものでもあるなと感じます。
今回は、
「毎回、新たな気持ちで。」 という
テーマです。
最近、家族が病院のお世話になることがありました。
私自身が患者さんの立場になり、いろいろ思うことがありました。
そこで今回のテーマを「毎回、新たな気持ちで。」としてみました!
私たちは、毎日入院してこられた患者さんや、外来に来られた患者さんでリハビリテーションの必要のある方について、医師の指示の下に、各療法を実施しています。
疾患ごと、そして、患者さんの状態によって、注意すべき点や進め方があり、患者さんの元の生活に向けて各療法をすすめていきます。
「患者さんの状態」の中には心身の状態だけでなく、生活の中での役割や家族等の支援環境の状態、生活される住所や周辺環境の状態、生活習慣等、「疾患」以外の情報も把握しつつ、生活に戻れるように支援していきます。
今回、実際に患者の家族として私自身が看護師さんや医師の説明を受けたりする中で、医療者側からの声掛けや応対で、ずいぶんとすくわれたり、不安が大きくなったりすることを体験しました。
医療の側(病院担当者)からすると、他にもたくさんの患者さんの対応がある中での私たち家族の対応になるのですが、短い時間でも、本人・家族の疑問に答えてくださったり、説明があると、大変心強いものだなと思いました。疑問には、医療者側にとっては些細なことも含まれているのですが、病気や怪我で治療を受ける側には、そういった知識は少なく、その治療やその後の人生をどう過ごすかの経験がなく、さまざまな選択肢を考えることや、その後の生活を予測することもなかなか難しいのです。
医療従事者のいる家庭でも、今回のような不安などを経験するとしたら、一般の患者さんたちはもっと…と考えると、日頃の患者応対はどうだろうか?
ありがたいことに、職員に対して患者さんから「ありがとう」のお言葉を頂くことがありますが、いまよりもっと、毎回新たな気持ちで、ご本人やご家族の状況に寄り添った対応ができるようにありたいなと思います。また、管理職の立場からすると、職員にもそのようなことを伝え、皆が今よりも一歩前進した対応ができるようにしていきたいと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
*無断転載禁止
文責:作業療法士Y
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