こんにちは!
管理職ブログチーム、言語聴覚士Iです
長かった冬の厳しい寒さが、ようやく緩んできた今日この頃、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
暖かくなると気分がホッとしてきますよね。何だかうれしい気持ちにもなります
今日はうれしいと思った話題を
1つお伝えします。
私たち言語聴覚士(ST)は摂食嚥下のリハビリを行うために、毎日患者さんのお昼ごはんの評価や介入のために病棟へ行きます。評価をするために言語聴覚士(ST)がお部屋へ伺うことをあらかじめ看護師さんにお伝えしておくのですが、その連絡がうまく伝わっていなく、ごはんを食べ始めてしまっていることが時々あったりして、些細なことですが連携の難しさを感じていました。
そこで、そのことを病棟の看護師さんに相談したところ、真摯に話を聞いてくださり、様々な方法を考えて動いてくださり、最終的に下の写真のような食事カードを作ってくださいました。
これを患者さんのベッドサイドに置くことで、言語聴覚士(ST)が食事を評価するということが誰でもわかり、問題は見事解決されました!
シンプルな方法だと思われるかもしれませんが、これを導入するためには、まずカードをデザインして何十枚も印刷して、それらをラミネート加工する必要があります。それらを全て看護師さんがやってくださいました。しかも3病棟ある統一のルールとして、各病棟の師長さん・主任さん達が話し合ってくださったというプロセスもあります。
私たちが相談をもちかけたら、「言語聴覚士さんの動きやすいように」と、看護部の方で全て動いて解決への道を作ってくださったという話です。
現場で働いていて、とても頼もしく、うれしかったエピソードでした
病院の中では、「チーム医療」や「連携」が大事と言いますが、私たちは医療の専門職である前にひとりの人間です。チームの中で、お互いがお互いを気づかい尊重し合っていくことは、人間同士の付き合いの大前提であって、一人ひとりの人間力の豊かさが必要となってきます。
私たちリハビリ部の療法士も、専門領域のスキルアップと同じくらい人間力アップも意識して成長していかなくてはいけないなと日々思っています。豊かな人たちの集まりが、豊かな組織となって、大きな力を発揮することにつながっていくと信じています。
春は別れと出会いの季節。
来月から来てくれる新人さんたちには、当院での経験を通して、より豊かな気持ちを育んでほしいと思いますし、今在籍しているメンバーも、ますます人間力あふれる療法士になってほしいと、心から願います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
文責:言語聴覚士I
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