こんにちは、管理職ブログチーム、言語聴覚士Iです
今日のテーマは
『摂食嚥下障害の方への食支援 ~嚥下パンフレットを用いて~』です。
今月末に、地域のケアマネージャーさんを対象に、摂食嚥下の講義を行わせていただく予定ですが、その際のテーマが
「高齢者の食生活を考える
~在宅生活に向けての病院の取り組み~」
というものです。
実際に食事や嚥下の家族指導を行ったケースをお伝えしようと考えていまして、ただいまその資料作りの真っ最中です
この家族指導というものは、摂食嚥下障害患者さんの食事にとって非常に大きな意味を持ちます。食事の形態や、食べ方や介助方法などが一つ違うだけで、摂食嚥下障害患者さんは誤嚥(=食べ物が誤って気管に入ってしまうこと)が引きおこる恐れがあります。逆に言いますと、誤嚥を引き起こさない食形態や食べ方を守っていただければ、在宅でも食事を食べ続けることができます。
当院では、ご家族さん向けに摂食嚥下に関するパンフレットを作成しています。入院されている間に評価を行い、その方にあった食形態、食べる姿勢、食具等の選定を行い、嚥下パンフレットに記入してお渡ししています。
(摂食嚥下障害の方への食支援 ~嚥下パンフレットを用いて~)
経験的に思う大事なポイントとしては、
単にお渡しするだけではダメということです。
入院中に幾度かご家族さんにもご来院していただき、実際の食事場面を見て説明をしたり、十分に嚥下パンフレットの内容を理解していただくだけの時間を取ることが大事だと考えています。
「誤嚥性肺炎」という言葉がテレビでも流れるようになってきた昨今ではありますが、身内の方が実際にその危険に脅かされうる状況となれば、「どうしたらいいの?」と対処法まではわからず戸惑われると思います。私たちは、責任をもって、適切な情報や方法をご提供し、少しでも安心していただくために、幅広くケアの手を伸ばしていくよう日々努めております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(摂食嚥下障害の方への食支援 ~嚥下パンフレットを用いて~)
文責:言語聴覚士Ⅰ
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