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第36回 大阪府理学療法学術大会に参加してきました
2024-9-6【カテゴリー】PTの仕事/POSの本音/キャリアアップの秘密/その他

今回は少し前の話にはなりますが、先日開催された大阪府理学療法学術大会についてお話したいと思います。

大阪府理学療法学術大会

毎年、梅雨明けの頃、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で大阪府理学療法学術大会(通称:府学会)は開催されます。
今年は7月28日(日)に開催されました。
毎年、府内各所から多数の病院やクリニック、施設、大学から演題が登録されます。 今年の府学会は、演題の登録数も例年よりも多く、144演題あり、今年は、ポスター発表はなく、全て口述演題でした(公式Xより)。
当日、対面参加ができない方でも、同日にLIVE配信、後日オンデマンド配信(いずれも有料)をするなど、より多くの方に学会に参加し、知見を深めてもらう機会が設けられています。

最近の学術大会での傾向は・・・

以前は、先行研究に基づき、ブラッシュアップを図っていくような、比較研究のような発表が多く見られました。
しかし、最近は個を見るといった発表、いわゆる1/nと言われるケーススタディの重要性が言われる事が増えています。
確かに、実際の臨床現場では純粋な疾患、症状が認められる患者さんは限られており、そこから除外されたケースはどうなったのだろう、と気になることは多々ありました。

当院の演題

当院でも、大阪府理学療法学術大会には、毎年1~2演題発表しています。
今年は2演題が採択され、発表しました。

『化学療法による骨髄抑制期にCOVID-19に罹患した症例に対する神経筋電気刺激療法の実施効果:症例報告』

『病識理解の低下を有する脳卒中片麻痺患者の行動変容についてー内発的動機付に 着目してー』

学会での発表を経験して

今年は、私も発表を経験してきました。
実は、私、かれこれ10年ぶりの発表だったのです。
準備には1月頃より取りかかり、自分の伝えたいこと、介入した事、その変化、そこから 得られたものは何であるのかなどを、共同演者と何度も修正を図りながら、抄録を作成しました。
抄録の次は、発表スライドの作成です。スライドは如何に少ない文字で伝えられるかがポイントになります。そのために、フローチャートや図式、写真を用いて伝わるように試行錯誤しながら、作成しました。
抄録やスライドが完成した後は、発表の練習に取り掛かりました。発表時間は限られているので、制限時間内に、聴講者に聞きやすく、わかりやすく伝わるように予演会を行い、その後も発表の練習を毎朝、行いました。

当日、普段とは全く違う緊張感に、手も震え、声も震えてはいたのですが、発表後の質疑応答では、アドバイスをもらいながら、『興味深い発表でした』と言っていただくことができました。アフターセッション(同じセッションの演者がセッション終了後に座談会のような質疑応答の場)でも、多くの方から興味を抱いていただき、『得した気分になった』などのありがたいお言葉をたくさんいただく事ができました。

正直、発表に至るまでは大変な事が多くありました。通常の臨床業務の合間を縫うように発表の準備をしていかないといけないので。しかし、一つの症例に対し、他者に伝わりやすくするために、文字に起こし、整理していくことは、自身の日頃の臨床推論を明文化するいい機会になったと思います。

今後は10年もスパンを空けずに学会発表に取り組めたらなと思います。

当院の学会活動

当院では、今回の府学会をはじめ、日本神経理学療法学術大会や病院学会、日本作業療法学会など、理学療法士だけでなく、作業療法士も演題登録し採択されています。また、各療法士学会に留まらず、発表の場も多岐に渡っています。
このように、発表経験者が増えているため、新人で発表する場合も安心して、フォローしてもらえています。

最後に

今回のように学会で発表することができたり、聴講しに行くことができるのは、症例発表に協力いただける患者さんのご理解があることと、業務外でも支援をしてくれる家族、そしてなにより、一緒に働く他のスタッフが、発表者の分までフォローしてくださる環境があってのものです。
今後も、陰ながら支えてくださる同僚や家族に感謝を忘れずに、臨床に励みたいと思います。

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