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チーム医療

チーム医療とは
チーム医療とは、一人の患者に複数のメディカルスタッフ(医療専門職)が連携して、治療やケアに当たることです。

病院では、様々な職種のメディカルスタッフが働いています。
こうした異なる職種のメディカルスタッフが連携・協働し、それぞれの専門スキルを発揮することで、入院中や外来通院中の患者の生活の質(QOL)の維持・向上、患者の人生観を尊重した療養の実現をサポートしています。

いちばん大切なものを守る医療
呼吸ケアサポートチーム(RST)

チームの目的

(1)疾患や手術、加齢などにより身体の機能が変化して、呼吸がうまくできなくなると、▽酸素の取り込みができない▽痰が貯まりやすくなる▽痰をうまく喀出できない▽摂食・嚥下(食べたり飲んだり)がうまくできないなどの問題が起きます。

(2)口腔内の細菌や唾液、逆流した胃液など異物が肺に入ると、場合によっては肺炎になり、さらに全身状態が悪化することがあります(「誤嚥性肺炎」という)。

(3)人工呼吸器を装着している患者さんは、肺炎などの感染症にかかりやすくなったり、呼吸時に働く筋力を使わないので機能を低下させやすくなったります。
以上のように、呼吸に問題を抱える患者さんに対して、早期に呼吸状態の改善をはかります。そのうえで、呼吸が少しでも楽になり、日常生活を過ごしやすくなるようサポートします。

参加する職種

医師・看護師・臨床工学技士・管理栄養士・理学療法士

栄養サポートチーム(NST)

チームの目的

適切な栄養管理を行い、全身状態の改善、合併症の予防を目指します。

参加する職種

医師・看護師・管理栄養士・言語聴覚士・理学療法士・薬剤師・臨床検査技師

褥瘡管理チーム

適切な栄養管理を行い、全身状態の改善、合併症の予防を目指します。

チームの目的

活動性が低下したり、安静状態が長く続いたりすると、圧迫を受けるお尻やかかとの皮膚に褥瘡(じょくそう=床ずれ、皮膚の潰瘍)ができやすくなります。褥瘡は悪化すると治りにくいので、褥瘡管理チームでは予防・早期発見に努め、適切な褥瘡管理によって改善・治癒を目指します。

参加する職種

医師・皮膚、排泄ケア認定看護師・看護師・管理栄養士・薬剤師・理学療法士(訪問)

緩和ケアチーム

チームの目的

治療することがほとんどできない病気になることで、患者さんとそのご家族が次のような問題に直面しているとき、早い段階からチームで介入することでQOL(人生の質、生活の質)を改善します。

(1)身体的症状(痛み、吐き気・嘔吐、身体のだるさ、呼吸困難など)
(2)心理・社会的問題(病気による落ち込み・悲しみ、仕事や家族などの悩みなど)
(3)スピリチュアルな症状(死や病気への恐怖、自己の存在意義や価値についての苦しみなど)

参加する職種

医師・緩和ケア認定看護師・看護師・医療ソーシャルワーカー・管理栄養士・薬剤師・臨床心理士