[人工透析]
吸着式潰瘍治療法について
吸着式潰瘍治療法について
LDLやフィブリノーゲンの吸着除去を行うことで、閉塞性動脈硬化症患者の末梢血液循環の改善・促進を行い、手術等では治せない難治性潰瘍の治療を目的とする方法です。
- 適応疾患…下肢に傷がある閉塞性動脈硬化症
- 使用物品…レオカーナ
閉塞性動脈硬化症とは
動脈硬化が進むと血管の狭窄・閉塞が発生し、末梢へ栄養や酸素が十分に行きわたらず手足の冷えや痛み、間歇性跛行(歩くと足の痛みや重くなって歩けなくなり、休むと楽になる)が発生する病状です。進行すると小さな傷も治りにくくなり、それをきっかけに皮膚の潰瘍や壊死を起こしてしまいます。
吸着式潰瘍治療法による治療方法
吸着式潰瘍治療法では末梢循環不全に影響するLDLとフィブリノーゲンをレオカーナで吸着除去します。
穿刺針と血液回路、血液を固まらないようにする薬(抗凝固剤)を使用し体内から血液を取り出します。
それをレオカーナに通して再び体内に戻します。
治療は1回約2時間程度かかり、最大24回(1週間に1回または2回)行っていきます。
治療の性質上、針を刺すことが不可欠ですが当院では可能な限り痛みを抑えるため、事前に痛み止めのテープを腕に貼って頂き穿刺を行います。
吸着式潰瘍治療法の治療スケジュール
3か月の間に最大24回治療を行います。
吸着式潰瘍治療法の副作用
血液を体外に出すため
- 頭痛
- めまい等
の症状が出ることがありますが軽度なうえ一過性のものです。
当院での吸着式潰瘍治療法 施行日
当院では日曜日以外の全ての曜日で治療が可能です。
時間帯も一度ご相談ください。