[人工透析]
当院の透析施設について
透析施設の概要
東大阪病院では、昭和49年に人工透析を開始し、現在に至ります。
現在は東大阪病院で入院透析15床を、東大阪病院附属クリニックで外来透析40床を運営しています。
透析専門医師による診療のもと、地域の透析患者さんにご利用いただいております。
また、緊急透析、旅行中の臨時透析にも対応しています。
無料送迎車を完備し、患者さんの自宅から病院まで送迎いたします。
患者さん、ご家族に安心してご利用いただけますよう、透析技術認定士(看護師2名、臨床工学技士6名)8名が中心となって、スタッフ全員でサポートさせていただきます。
私たちは患者さん・ご家族が、地域で安心して生活できることを第一に考えています。
これからも、地域のみなさまの生活に貢献するため、心身の機能向上にむけて、チーム医療の充実を図り、在宅復帰の支援に取り組んでいきます。
外来透析時間
外来透析時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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月・水・金 午前(8:30~14:30) | ○ | ○ | ○ | |||
月・水・金 午後(14:30~21:00) | ○ | ○ | ○ | |||
火・木・土 午前(9:00~15:00) | ○ | ○ | ○ |
医師紹介
三上 典子(みかみ のりこ)
- 日本透析医学会認定透析専門医
- 日本内科学会認定総合内科専門医
- 日本抗加齢医学会専門医
- 身体障害者福祉法第15条指定医
ベッド数
外来 | 40床 各ベッドに液晶テレビを配置 |
入院 | 15床 |
透析施設の特徴(安全・安心への取り組み 等)
<安全・安心への取り組み>
24時間受入れ対応ができる『かかりつけカード』
透析患者さんが救急対応を必要とされる場合に備えて、通院透析患者さんを対象に「かかりつけカード」をお渡ししています。
救急時に対応してくださる方や、救急隊員に東大阪病院のかかりつけ患者であることをお伝えいただければ、東大阪病院を優先的に受診していただけます。
急変時24時間対応可能
病院内にある透析室です。透析施設と東大阪病院本館が上空通路で連結しており、もしもの時の対応も迅速に行えます。
腎臓リハビリテーションの実践
当院では腎疾患の患者さん、透析患者さんに対して腎臓リハビリテーションを行っています。
腎臓リハビリテーションには、患者さんの腎疾患や透析医療に基づく身体的・精神的影響を軽くし、息切れや疲れやすさなどを改善し、健康を増進させ、長生きにつながる効果があるといわれています。
専門医療の充実
- 腎臓専門医による保存期腎不全~透析導入、維持透析まで一貫した治療を受けていただけます。シャントトラブルに関しても、シャント造設、PTA治療が自院で実施可能なため、安心して透析を受けていただけます。
- 血液透析のスペシャリストとしての資格『透析技術認定士』を有するスタッフが8名在籍しています。そのスタッフが中心となり、専門知識や技術の向上はもちろん、患者さんが抱えている合併症を理解し、隠れている別の大きな疾患を早期に発見し、早い段階で治療に導くことができるように努めています。
臨床工学技士による定期的なメンテナンス実施と透析液清浄化
①メンテナンス
透析機器が担う治療(除水)は非常にデリケートであり、全身の血液循環に大きな影響を与えます。この治療を可能な限り誤差なく行うには日々の機器メンテナンスが重要になってきます。
透析機器は日々の治療動作に加え、一日の終業時に行う機器内洗浄があるため、他の医療機器と比べ装置に大きな負荷がかかっています。
当院では全ての透析機器に対し適切な期間での点検・部品交換を行っています。また故障やオーバーホールの際には機器メーカーから直接の研修を受けたスタッフが知識と経験を活かし修理を行います。
②透析液清浄化
透析治療において機器と同様必要不可欠なものに透析液と呼ばれる専用の薬液があります。
透析液は透析機器と人工腎臓の中を流れている薬剤で、体内に蓄積した不要物質除去の際に使われています。
前述でもありましたオンラインHDFを始め、近年では透析準備の際にも血液チューブや人工腎臓などの使用前洗浄に透析液を使用することが主流です。
そのため透析液に細菌やその毒素等が付着していると人体に侵入し悪影響を及ぼします。当院では適切な処理や細菌除去用フィルタを使用しクリーンな透析液の作成に注力しています。また月に一度の検査(細菌検査・エンドトキシン検査)も行っており国の定める水質基準をクリアしています。これにより患者さんに安心・安全な透析液を提供することができます。
地域の透析機関との連携
①他医療機関との連携
透析患者さんは慢性腎不全だけでなく、様々な合併症や疾患により治療を必要とする場合があります。心臓疾患や脳疾患、眼科疾患など専門的な治療を安全に受けていただくために、地域の他医療機関と連携を図っています。定期的に受診を続けていることで、症状に変化があった場合でもスムーズに対応できます。
②透析クリニックとの連携
地域の透析クリニックと連携を図り、入院加療が必要となった場合に当院を選択していただける体制を整えています。体調が悪くご自宅からクリニックへの通院が困難な場合や、内科疾患の悪化や骨折など入院加療が必要な場合には、患者さんに安心して治療に臨んでいただけるよう地域の透析クリニックと連携を図っています。体調が改善され退院が可能となった場合には、元々通院されていたクリニックへ安心して戻っていただけるよう情報交換を行っています。
社会復帰のサポート
当院には、「患者さんの治療や生活に関する不安」の相談に対応して
最適なサービスや制度利用につなげる役割を担う社会福祉士が在籍しています。
透析中の患者さん、これから透析を始める患者さんは、治療のことだけでなく、医療費や仕事、療養場所など、これからの生活に関する不安や悩みが出てくるかもしれません。そうした患者さんとご家族の経済的・社会的・心理的なご相談をお受けし、サポートさせていただきます。
<医療ソーシャルワーカーに相談できること>
- 医療費に関すること
- 生活や仕事に関すること
- 生活場所に関すること
- 介護保険や、その他利用できる制度に関すること
医療機器の充実
患者さんの合併症に合わせて、各種検査を受けていただけます。1.5テスラMRI、64列マルチCT、内視鏡システムなどの医療機器を取り揃えています。
<設備について>
外来透析を行う東大阪病院附属クリニックと、新病院の距離は近く(約200m)、入院等、病院での対応が必要となった場合でも、「かかりつけカード」の活用は勿論の事、安心して治療を継続していただけます。
感染対策
当院透析室の感染対策は、「透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン(五訂版)」を基本とし、併せて、「東大阪病院院内感染防止対策マニュアル」を用い、感染対策室と密に連携を図り、感染予防に重点をおいた対策を実施しています。
環境面では、食堂や透析室の改修を行いました。食堂はテーブルにアクリル板を設置し、席間隔を空けるようにしました。透析室はベッド間隔をとり、間にビニールカーテンを設置しました。
個室での透析にも対応できるように個室透析室を設けています。
送迎のご案内
通院透析の患者さんを対象に、ご自宅から病院まで無料送迎を行っております。
◉送迎方法
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- 数名の患者さんでの乗り合いとなります。患者さんのご自宅まで順にお迎えにあがり、当院の1階入口前までの乗車となります。
- 基本的にはご自宅前でのご乗車となりますが、マンション等にお住まいの方は建物の前での待ち合わせとなります。また、周辺の道路事情によりご自宅、建物前から少し離れた場所での待ち合わせとなる場合もございます。
- 数名の患者さんの乗り合いであること、また道路事情等により、お待ちいただく場合がございます。
- ドライバーは医療従事者ではございません。そのため、患者さんが体調の悪い場合は対応が困難な場合がございますので、送迎バスご利用前に病院へご連絡ください。
【連絡先】06-6939-1121(代)(9:00~17:00受付)
食事相談
当院の食事相談は管理栄養士が担当します。
毎月2回の血液検査結果から、異常な数値への対応はもちろん、週末の食事内容、飲水量の管理方法、食事に関して困っている事、薬は確実に内服できているか等を細かく対応致します。
透析施設としての災害時対策
近年何かと耳にする南海トラフ巨大地震。近い将来発生する可能性が高いと言われており、ここ大阪においても最大震度6強と甚大な被害が想定されています。
東大阪病院の透析室は3フロア・55床あり、また多くの透析機器も有しています。一度に多くの患者さんが透析を受けられる透析室の災害時対策は、その専門的な環境から一般病棟とは大きく異なり透析回路離脱など避難行動も多く、より迅速性が求められてきます。
当院の透析室では患者さんに安心して透析を受けていただくため様々な災害時対策に取り組んでいます。
~具体的に物理対策として~
透析機器および大元装置の固定と避難時物品の整備
適切な機器固定は患者さんの安全はもとより、転倒による機器破損を防ぎ早期透析再開に繋げる重要な対策です。また各機器には透析回路離脱に必要な避難時物品をセット、迅速に避難が行える環境を整えています。
2次災害防止対策
透析機器の洗浄消毒には次亜と酢酸という2つの薬剤を使います。保管タンクが地震で倒れ、中の薬剤が混ざると有毒な塩素ガスが発生し大変危険です。
当院の薬剤タンクは万が一倒れても中の薬剤がこぼれ出ないネジロック式タンクを採用しています。
また物理対策以外にスタッフへの災害時教育および避難訓練も定期的に実施しております。
臨床工学技士による大元装置の緊急時対応訓練
透析室看護師・臨床工学技士 合同の透析時災害想定避難訓練
当院透析室には透析医療の専門資格である透析技術認定士を有した職員が8名在籍しています。
スタッフ指導のみならず、透析患者さんへの指導も中心となりチーム一丸となって取り組んでいます。
透析について不安や悩みがありましたら、どうぞお気軽に声をおかけください。
腎不全外来
お申し込み・お問い合わせについて
見学及び、旅行者の方の人工透析のご相談も随時受付けております。
電話番号:06-6939-1121(代)(9:00~17:00受付)
透析室担当までお気軽にご連絡ください。