リハビリテーション部(東大阪病院)

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ウェルウォーク(WW-2000)のご案内 ロボットを使って あなたの
もっとリハビリをしたい を叶えます!

TOYOTAが開発した
最先端のロボット機器

ウェルウォーク(WW-2000)は、TOYOTA自動車株式会社が、脳卒中などが原因で、下肢麻痺になった患者さんのリハビリテーションを支援するために開発・製造したロボットです。

Welwalk
ウェルウォーク(WW-2000)のご案内

ウェルウォーク(WW-2000)は
このような方が対象者です

  • 片麻痺により歩行障害があり、転倒の危険がある方
  • 片側の下肢運動機能障害を有する方(脳卒中以外の方も含む)
  • 重篤な心疾患などの内部障害がない
  • ロボットの装着ができる方(関節の動きに大きな制限があるとロボットの装着ができないため)
  • トレッドミルの歩行練習が適応の方
  • 体重免荷の制限がある
…など

脳卒中患者さんの声歩行練習の実際

脳卒中患者さんの声と歩行練習の実際

わたしたち療法士が、脳卒中の患者さんのリハビリをする際、求められることの1つに“歩行”の再建があります。というのも、脳卒中を発症し、重度の運動麻痺が出現した場合、車椅子やベッド上での生活を余儀なくされるからです。

病院での生活やリハビリ中、ご家族を含めた話し合いの場では、『また歩けるようになりたい』、『また歩けるようになるかな』などといった発言をされる患者さんや、『うちの母はまた歩けるようになりますかね』、『歩けることができればまた一緒に住むことが出来ると思います』と患者さんが歩けるようになることを強く望むご家族は非常に多く、私たち理学療法士も何とかその期待にお応えしたいと努めています。

また日本脳卒中協会が行った【脳卒中を経験した当事者(患者・家族)の声】という、アンケート調査があります。その中の職業復帰や就労に関する自由記載に『働きたかったが、家でも車いす生活で、就労は考えられなかった』といったコメントが1つだけありました。一文だけかもしれませんが、歩行できないことが社会参加を狭める原因になってしまっていることはうかがえるかと思います。

これまでは、理学療法士が全身を使って患者さんの体を支えながら(時には療法士二人がかりで)の歩行練習を行ってきました。そして、患者さんの状態が良くなるにつれて、徐々に介助量を減らしていきながら、お一人で歩くことができるようにサポートしてきました。
しかし中には、理学療法士と患者さんの体格差があったり、介助する量が多いと理学療法士の介助をする体力が追い付かず、毎回均一的な歩行練習が行えない時もあります。
そのような担当理学療法士が原因で十分に歩行練習を行えなかった時は、少しでも歩けたという喜びを患者さんと共有するより「これだけしか歩行練習ができなかった」といった申し訳なさが残ることもあります。
また、歩行練習で患者さんを介助する量が多い場合、患者さんから「自分で歩いている感じがしない」とご感想をいただいたこともあります。

参考:公益社団法人日本脳卒中協会「脳卒中を経験した当事者(患者・家族)の声」
http://www.jsa-web.org/wp-content/uploads/2020/07/kanja_report2020.pdf (2022-08-24)

ウェルウォーク(WW-2000)を導入した学術的背景と期待していること

ウェルウォーク(WW-2000)を導入した学術的背景期待していること

脳卒中患者さんの声と歩行練習の実際」にあるような各種課題を解決し、患者さんに質の高いリハビリテーション(質の高い歩行練習)を提供するためにリハビリテーション支援ロボット『ウェルウォーク(WW-2000)』を導入します。 リハビリテーション支援ロボット『ウェルウォーク(WW-2000)』が、脳卒中リハビリテーションに効果を発揮してくれるのです。

2021年に発刊された『脳卒中治療ガイドライン2021』では、ロボットを使ったリハビリテーションは有効であるという内容が初めて記載されました。具体的には『歩行ができない発症後3ヵ月以内の脳卒中患者に対して、歩行補助ロボットを用いた歩行訓練を行うことは妥当である」、「歩行機能を改善させるために、頻回な歩行訓練を行うことが勧められる」、「脳卒中後の運動障害に対して、課題に特化した訓練の量もしくは頻度を増やすことが勧められる」と記載されています。

このように歩行練習のリハビリテーションにロボットを使用することで、患者さんは体重をロボットに支えてもらえるため、安全かつ安心に、負担も少なく歩行練習に臨むことができます。さらに、療法士が自身の体のみで患者さんを介助して行っていた歩行練習より、質の高い歩行練習をたくさん提供できると考えています。
最終的に理学療法士に支えられることなく、お一人で歩けるようになり、日常生活や社会への復帰をサポートできればと考えております。

参考:協和企画「脳卒中治療ガイドライン2021」
http://eckyowa.shop16.makeshop.jp/shopdetail/000000000218/ (2022-08-24)

ウェルウォーク(WW-2000)とは?

ウェルウォーク(WW-2000)とは?

ウェルウォーク(WW-2000)は、TOYOTA自動車株式会社が、脳卒中などが原因で、下肢麻痺になった患者さんのリハビリテーションを支援するために開発・製造したロボットです。自由に動かなくなった脚の動きをアシストしつつ、自分で歩けるようになるためのさまざまな情報を正面のモニターに映すことができます。
「もう自分の脚で歩くことができないかもしれない――」。そんな絶望の淵に立たされている人のために、トヨタが開発したリハビリテーションロボットです。

使用方法は?

患者さんは麻痺側の足にロボットを装着します。ロボットが膝の曲げ伸ばし動作を補助してくれます。
この効果により、患者さんの能力を最大限に引き出して歩く練習ができます。
また転倒防止機能により安全性を確保しながら歩く練習が可能です。

ウェルウォーク(WW-2000)
特 徴 FEATURE

  1. 01
    脳卒中を発症した初期段階で、重度な介助が必要な方も歩行練習ができます。
  2. 02
    ロボットが膝の曲げ伸ばし動作をサポートするため、自然に近い形で歩行練習ができます。
  3. 03
    全身が写るモニター、体の傾きを知らせるセンサーがあり、自分が歩いている様子をリアルタイムで確認しながら歩行練習ができます。
  4. 04
    転倒防止ハーネスにより転倒リスクを大幅に減らしつつ、十分な量の歩行練習ができます。
  5. 05
    患者さんが歩く時のサポートする量を細かく調整でき、患者さんの状態に合わせた歩行練習が行えます。
  6. 06
    ゲーム機能があり、楽しく歩行練習が行えます。

利用者の声

患者
さん

歩いている実感がある。平行棒で3人に抱えられて歩いていた時は、足元も見えずどのように歩いているかもわからなかった。
この機械は前の画面で足も見えるし、どんな姿勢で歩いているかも横のカメラでわかる。介助も痛くない。
歩いた距離もその場でわかるし、昨日よりも歩きたいという気持ちになる。
この機械は良いよとみんなに伝えたい。

70代・男性

患者さん
患者
さん

Q1.ウェルウォークを使ってみていかがでしたか?

回復期より2か月程度使用し、通常リハビリ含め3か月が経過しましたが通常歩行が可能になったことが効果を物語っています。当初は機械に動かされている感がありましたが、筋肉がついてくるとうまく同調できるようになり自然な歩行を体が学習出来ました。

Q2.ウェルウォークのどのような点が特に良かったですか?

  • 転倒の心配が少ないので安心して練習ができる。
  • 初期状態と現状を映像とデータで可視化できるのでリハビリに対するモチベーションが上がる。
  • 足裏荷重の移動がわかりやすく、どう補正すれば良いかもわかりやすい。

40代・男性

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