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膵臓(すいぞう)がんについて Q&A
当院では、 膵臓(すいぞう)がんの有無を調べる膵臓がん検査(セット)をご用意しています。
膵臓がん検査(セット)で早期発見・早期治療を行いましょう。
簡便な検査ですが患者さんの体形や部位によっては見つけにくい場合もあります。
病変の状態や周辺の臓器へのがんの広がりの程度、転移の有無などを調べられます。
病変がある部位を詳細に調べるために、超音波のついた内視鏡を入れて病変の状態や周囲への広がりなどを見ます。腫瘍の組織を取るために針を刺して調べることもあります。
内視鏡を挿入し十二指腸乳頭部というところに細いカテーテルを挿入し膵管や胆管の形を調べる検査です。膵液や胆汁を採取して細胞や組織を調べることもあります。膵がんによって胆管が閉塞している場合(閉塞性黄疸)は胆管内にチューブを挿入し黄疸を治療する事ができます。
膵がんを放置すると、症状(黄疸・腹痛・背部痛・食欲不振・嘔吐等)が増悪し近い将来生命を脅かす可能性が高く、手術による切除が望ましいと考えます。膵切除術は治癒あるいは長期生存が期待できる唯一の治療法であり、遠隔転移を認めず原発巣を完全に切除することが期待できる例に対する標準的な治療法となっています。膵頭十二指腸切除、または膵体尾部切除と後腹膜郭清が基本的な術式となっています。
遠隔転移を伴う場合は抗がん剤や放射線治療を組み合わせた治療が選択されます。がんによって閉塞性黄疸を生じている場合はERCP下で胆管ステントや、経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)による治療を行います。
膵がんは手術で切除できても予後は5年生存率10~20%と不良であり、治療成績向上を目指して種々の集学的治療が試みられています。