早期がん、進行がんであっても大腸がんの治療はまず手術を行います。進行がんで他の臓器に転移がある場合でもまず大腸がんの手術を行い、時期を見て転移している臓器に対する手術を行います。
しかし転移しているがんが多数ある場合は手術をせずに抗がん剤による治療を行います。手術は開腹手術と腹腔鏡手術があります。これらはがんの進行の程度で判断して使い分けます。
腹腔鏡による手術は切除する大腸の部分により異なりますが、お腹に1cm程度の切開を4~5カ所おいて、ここからカメラと手の代わりになる鉗子を挿入します。がんができている腸管を栄養している血管(支配血管)の根部を確認します。この部分で血管をクリップなどで挟んで切り離します。この支配血管に伴走してリンパ管やリンパ節が走っているので一緒に取ることができます。次にがんのできている大腸を切除して、再び大腸どうしをつなぎ直します。
腹腔鏡による手術では開腹手術に比べて、お腹の傷が小さくて済みますし、手術後の腸の動きが早く回復し食事摂取も早めに可能となります。
▼結腸右半切除
▼横行結腸切除
▼結腸部分切除
▼S状結腸切除
▼直腸前方切除
▼マイルス手術