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大腸がんについて Q&A

大腸がんとは?

大腸癌は急速に増加しています。
大腸がんになる割合は男性で胃がん、肺がんに次いで3位、女性では乳がんに次いで2位となっています。大腸がんによる死亡数でみると男性で肺がん、胃がんに次いで3位、女性では1位というように、大腸がんになる割合も死亡数も非常に高いことがわかっています。年間の死亡者数は約35000人を超えています。
大腸がんが増加した原因として、日本人の食生活が欧米化したことにより動物性脂肪摂取量の増加が大きく関与していると考えられています。
大腸がんが早期に発見された場合の手術による治療成績は極めて良好です。一方、がんが進行している場合でも、手術による治療、抗がん剤による治療などを組み合わせることで治癒が期待できます。大腸がんの検診には、便中の血液の有無を調べる便潜血検査があります。特に40歳以上の方には、この便潜血検査をお勧めします。
▼大腸がん [出典元:社会医療法人有隣会 東大阪病院]

大腸がんの原因はどんなものがありますか?

大腸がんの原因は、日本人の食生活が欧米化したために動物性脂肪摂取量の増加が大きく関与していると考えられています。
肉食が多くなり野菜や繊維質の食べ物が不足すると、腸内で善玉菌の減少や消化吸収機能の低下など腸内環境が悪化してしまいます。バランスのよい食生活をすることが大切です。

大腸がんの症状はどんなものがありますか?

便秘や下痢をよくおこす、お腹がよく痛くなる、便に血が付くなどの症状がある方はすぐに便潜血検査や大腸カメラをお勧めします。
「便に血が付いたけど痔だろう」と思って放っておくと、後になってがんがすでに進行していることもあります。このような症状がある方はすぐに検査を受けて下さい。がんが小さい場合は症状がない場合も多いため、がんを早期に発見し早期に治療するためにも、1年に1回の便潜血検査、大腸カメラをお勧めします。

大腸がんの検査方法を教えてください。

● 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)[下部内視鏡検査]

肛門から内視鏡を挿入し、大腸の中をモニターに映し出して詳細に検査します。通常は鎮静剤という少し眠くなるような注射をして検査をするため苦痛が少なくなります。がんやポリープなどが見つかれば組織を一部取り病理検査に出し詳しく調べます。検査時間も10分から15分程度で終了します。

検査は実施日をご確認の上(実施日表の「下部内視鏡検査」をご確認ください)、予約・問い合わせ窓口へお電話ください。
【→実施日・お問い合わせ窓口についてはこちら】
● CT検査、MRI検査

大腸がんが見つかった場合に他の臓器に転移がないかどうかを調べるために行う検査です。手術後や抗がん剤治療中の経過観察の検査としても行います。

大腸がんの治療方法を教えてください。

早期がん、進行がんであっても大腸がんの治療はまず手術を行います。進行がんで他の臓器に転移がある場合でもまず大腸がんの手術を行い、時期を見て転移している臓器に対する手術を行います。
しかし転移しているがんが多数ある場合は手術をせずに抗がん剤による治療を行います。
手術は開腹手術と腹腔鏡手術があります。これらはがんの進行の程度で判断して使い分けます。
腹腔鏡による手術は切除する大腸の部分により異なりますが、お腹に1cm程度の切開を4~5カ所おいて、ここからカメラと手の代わりになる鉗子を挿入します。がんができている腸管を栄養している血管(支配血管)の根部を確認します。この部分で血管をクリップなどで挟んで切り離します。この支配血管に伴走してリンパ管やリンパ節が走っているので一緒に取ることができます。次にがんのできている大腸を切除して、再び大腸どうしをつなぎ直します。
腹腔鏡による手術では開腹手術に比べて、お腹の傷が小さくて済みますし、手術後の腸の動きが早く回復し食事摂取も早めに可能となります。
▼結腸右半切除

▼横行結腸切除

▼結腸部分切除

▼S状結腸切除

▼直腸前方切除

▼マイルス手術

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