急性期の看護 急性期病棟で働く看護師の役割2021-3-23【カテゴリー】看護部長より
看護部長の上薗です。
今回は急性期病棟についてお伝えします。
当院には内科と外科の急性期病棟があり、それぞれの病棟が60床あります。
本館4階が内科の急性期病棟、本館3階が外科・整形外科の急性期病棟です。
内科と外科という違いはありますが、急性期ですから病気を治すことが優先されます。
看護師は医師の治療や診療の補助を行いながら、いかに患者さんの療養環境を整え、少しでも良い状況を作り出せるか、といった視点で看護を行います。もちろん、医師の指示を正確に実施し、事故が起きないように努めるのは言うまでもありません。
さて、療養環境をどこまで患者さんにとって良いものにできるか、そして、患者さんの支えとなれるか、家族に信頼して頂けるか、看護師の腕の見せ所です。
当院は動線も良いと言えませんが、皆、頑張って看護を実践してくれております。
清潔なベッドで休んで頂き、清潔な体で安寧に治療を受けていただく。
患者さんの異常をいち早くキャッチし医師に報告できる。
予測し未然に防げるものは防ぐことができる。
患者さんに声をかけ、患者さんや家族の立場で考えることができる。
更に退院調整まで考えなくてはいけません。
大変ですよね。
こんな看護師さんはきっと医師からも信頼して頂けるでしょう。
これが 急性期病棟で働く看護師の役割 だと考えます。
スーパー看護師になれなくても、ここに近づく努力はしなくてはいけません。
一人では難しいことであれば、チームで取り組む必要があります。
難しいからこそ、そこにやりがいもあるのではないでしょうか?
急性期病棟の患者さんは病期の中でも、一番辛い状況に置かれています。家族も心配でたまらないときです。その思いを受け止めるのは多忙な中で容易ではないかもしれませんが、
「目指すところ」として近づく努力は必要です。
看護師という職種は忙しい職種です.。
全国、暇でしょうがない看護師は一人もいないでしょう。
新人の頃は目の前の「仕事」を覚えることに必死で、思っていた看護師像とのギャップを感じるかもしれません。
3年目、5年目の看護師は「これでいいのかな」と疑問を感じる瞬間があるかもしれません。
しかし、駆け回るように動いているあなたの手が患者さんの治療につながっているのは確かなことですし、そんな動き回っている看護師の姿が患者さんの救いになっているかもしれません。
新人看護師の必死な姿がきっと、患者さんに何か影響を与えている事でしょう。
急性期は治療がメインになりますから、患者さんとゆっくり関わるなんて時間、中々ないと思っている看護師さんも少なくないと思いますが、いえいえ、看護はそこ、ここに転がっています。
長い看護師生活の中で見つけたものは沢山あります。模索しながら頑張りましょうね。