充実した退院支援・退院調整を行うために ~整形外科チームの活動~2020-12-24【カテゴリー】連携について
東大阪病院看護部本館3階整形外科・消化器外科病棟の看護師Sです。
最近はグッと寒くなり、乾燥しています。
新型コロナウイルスに加えて、インフルエンザが流行する季節となってきました。
マスクの着用・手指消毒・手洗いうがいをしっかり行い、感染予防に努めましょう!
私は今年で看護師経験年数4年目になり、今年度から整形外科チームに加わりました。
整形外科チームとは、病棟内で整形外科に関する勉強会を開催したり、月2回の整形外科回診、整形外科患者さんに対する退院調整の進捗状況の把握などを行っています。
今回はその中で、整形外科回診についてお話したいと思います。
整形外科回診では、術前・術後患者さんを対象に現状の動作レベルや問題点、今後生活する上でどのようなサービスが必要になるのかを多職種(医師、看護師、理学療法士、ソーシャルワーカー)で共有し、退院支援をすることを目的に行っています。
<<退院支援・退院調整とは?>>
◎退院支援とは?
「患者さん、ご家族の意思決定支援」
退院後も様々なニーズや課題を持つ患者さんやご家族に対して、適切な退院先を確保し、安定した療養生活を送ることができるように支援すること。具体的には、それらの過程において、患者さんやご家族が内外の環境を考慮した上で、最善の選択ができるように適切な情報提供に努めます。また、生活上の問題を解決するために、多職種と協働して生活上の問題に対して自立支援も行います。
◎退院調整とは?
「患者・患者家族の意向を踏まえ、その後の療養環境を整える」
患者さんの自己決定を実現するために、患者さん・ご家族の意向を踏まえて、環境・ヒト・モノを社会制度や社会資源につなぐなどのマネジメントの過程です。具体的には、地域の医療機関や介護保険サービス事業所などとの連携・調整を行います。
具体的には、
医師からは創部の状態や今後の治療方針
看護師からは病棟内での患者さんの動作レベル、認知機能面やご家族との退院調整に関するやり取り
理学療法士からはリハビリの進行状況や今後のリハビリゴールなどの目標設定
ソーシャルワーカーからは今後のサービスについて、ご本人やご家族に提案した内容 などを共有します。
これらを行い、他のスタッフとも情報共有することで、患者さんに関わるスタッフが一丸となって退院調整を行うことが出来ます。
情報共有が行いやすくなった理由として、電子カルテの導入があります。
パソコン内での情報共有ができるようになり、より患者さんに寄り添った治療、退院支援が
できるようになりました。
これからの季節は年間を通して骨折患者さんが増える時期と言われていますが、整形外科回診を通して、引き続き、患者さんの希望に沿った退院調整ができるように頑張っていきます!!!