手術時の術前術後訪問について2022-8-6【カテゴリー】その他
今回は手術室で行っている術前術後訪問についてご紹介します。
当院は年間約650~700件の手術を実施しています。
整形外科・外科・血管外科の手術がメインとなります。
その中でも麻酔科対応(ほぼ全身麻酔)の手術は年間約450~500件実施しています。
麻酔科対応の手術、また局所麻酔でも入院の方であれば、手術前と手術後の訪問をほぼ100%実施しています。
術前訪問はなぜ行う?
・患者さんと対面することで、患者さんに担当看護師として認識してもらい不安の軽減を図ります。
・患者さんの状態の把握のために必要な時に情報収集を行い、問題点の抽出・看護計画の立案を行います。
・必要な情報を看護師だけでなく、麻酔科医・執刀医と共有して安全な手術看護を提供します。
術前訪問ではパンフレットを持参して手術の流れを説明しています。
写真はパンフレットから1部抜粋したものです。
患者さんには入室してから、退室までの流れをお伝えしています。
写真を見ると不安が強くなる患者さんには口頭で簡単な説明にしています。
術後訪問はなぜ行う?
・実際に訪問して、術中の看護に問題がなかったか評価します。
・またその看護の経験を次の手術に活かします。
実際訪問を行うと、術前と術後での患者さんの表情はとても変化されます。
手術後の痛みは残っているとは思われますが、術後訪問では表情が和らぎ、手術前の緊張が軽減されているように感じます。
手術は患者さんの一大イベントと理解して訪問を実施しています。また、術前の訪問と術後の訪問では患者さんの質問内容が変化します。
どちらの訪問でも患者さんに納得いただけるよう取り組んでいます。
訪問の取り組みは、患者さんへのサービスだけでなく、必要な情報を収集し、問題点の抽出、看護計画の立案、評価を行うことはそれぞれ個人また看護の質向上につながります。
訪問を積極的に実施していることは当院手術室の強みと考えています。