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認知症患者さんとの出来事
2020-1-31【カテゴリー】質向上への取り組み

こんにちは

東大阪病院 看護部 本館4階 看護師4年目のKですニコニコ

ある夜勤での出来事です。

私が仮眠から出てくると男子トイレで仮眠中に入院されてきた患者さんが2人の看護師に車椅子に座るようにと説得されていました。

その患者さんは認知症もあり興奮状態にあったため、こちらの問いかけには一切応じずにいらっしゃいました。

その光景を見た私もそこに加わり、なんとか3人で車椅子に座っていただきましたが、その後もその患者さんは興奮状態にあり、なかなか私たちも受け入れてもらえず、点滴も自己抜去され、再挿入させてもらえない状況が続きましたが、業務を行いながら、声掛けやお話を聞いているうちに少しずつ興奮状態もおさまり、最終的には点滴も再挿入させてもらうことができたのですが、いろいろと考えさせられました。

私が働いている病棟は高齢者の入院患者さんが多く、患者さんの中には認知症と診断されている方やせん妄を起こす患者さんも多いです。

認知症患者さんはその日によって、症状の日内変動(体内に備わった時計機構(体内時計)によって、

体温や血圧などのバイタルサイン、精神症状などが1日のなかで変動すること)が大きく、今まで、自身の関わり方や看護展開に悩むことが多くなりました。

認知症患者さんと接する中で認知症について正しい知識を身に付けることで、患者さんと信頼関係を築き、よりよいケアを提供できるのではないかと思うようになりました。

この体験を機に認知症について、もっと掘り下げて勉強したいと思っていたところ、看護協会が主催する認知症に関する研修募集を目にしました。

当院では、看護協会などの研修に参加したい場合、積極的に受講させれくれる環境があります。

私も今回研修に参加させてもらい、入院環境や看護師の普段の関わりが認知症の症状を生じさせたり、進行させていることを知り、とても勉強になりました。

あの夜勤での体験のことや今までの認知症患者さんに対する関わり方などが間違っていることに気づきました。

今後もたくさんの認知症高齢者の方が入院されると思います。

日々、学びを繰り返しながら、学んだ内容を看護ケアとして行い、患者さんと信頼関係を築き、安心して治療や病院生活が送れるように援助していきたいと思っています。