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看護師に異動はあると聞いていましたが・・・ 
2024-11-11【カテゴリー】部署紹介/なりたい看護師・看護観/緩和ケアについて

東大阪病院 8階病棟(緩和ケア病棟)で勤務している看護師Yです。
今回は私の初めての異動、緩和ケア病棟での出来事を紹介します。

看護師人生で初めての異動は・・・緩和ケア病棟でした

私は新卒(2016年卒)から東大阪病院へ入職し、今年の7月まで8年3か月間、急性期病棟(外科/整形)で勤務していました。
そんな中、異動の話は突然に…

師長から異動の話を聞いたとき、正直に言うとショックが大きかったです

同じ病院内とはいえ、、

慣れた環境を離れる不安、、、

人見知りなのに異動先で他の職員さんと話せるのか不安

とにかく不安不安不安…

ですが、私は新卒で急性期病棟に配属になってからずっと同じ部署にいたため、他の領域を経験したことがありません。

ましてや同じ病院内にある「緩和ケア」領域のことは全く知りませんでした。

1年目から8年間もいた急性期とは異なる分野である、緩和ケア病棟へ異動することで、自分自身の知識や経験をさらに増やせるチャンスをいただけたのではないかと…。

実際、新卒看護師として入職してから数年のちに異動していないのは、私だけだったのです

これはまさしく…

成長の機会!

人生経験のチャンス!!

ということで異動を決意しました。

そして今年の8月から8階 緩和ケア病棟で勤務しています。

新しい職場、緩和ケア病棟での日々

急性期病棟(外科/整形)から緩和ケア病棟に異動してきて、ギャップも大きかったですが、先輩方のフォローもあって日々経験、振り返っては気づき、経験する…の繰り返しでした。
結果、できることが増えていきました。


ケアで悩んだときも先輩に相談すれば一緒に考えてくださったりアドバイスをくださるので今、とても勉強になっています。

まだ異動して3か月という短い期間ですが、とても印象に残る経験がありました。

緩和ケア病棟にて ~末期がんの患者さんと・・・~

末期がんの緩和ケア目的で入院中の患者さんを私が受け持ちをした日のことです。

ご本人が座りたいと話されました。

ルート類がたくさんありベッド上で寝たきりの患者さんでしたが、ご本人、ご家族と協力して全介助ではありますが、端坐位(椅子やベッドなどの端に足をおろして座った姿勢)をとることができました。
「うわ~しんどい!これはしんどい!」と本人は話されてましたが、笑顔も見られ、ご家族も「久しぶりにベッドから起きれたね、座れてるよ!よかったね!」と一緒に笑顔で過ごされていました。
その日をきっかけにベッドで終日寝たきりではなく、ご家族と協力して私も一緒に支えて、ご本人は端坐位の時間を過ごすことができました。
ある日、呼吸状態が悪化しご家族に連絡しました。ご家族に付き添っていただき、私はご家族と共に看取りの時を迎えました。
迎えの車が到着し、お見送りをしたときのことです。

ご家族から「本当にお世話になりました。初めて一緒に本人を起こしてくれて座らせてくれた看護師さんですよね、もう起きれないかなって思ってたのが座れたのが嬉しくて。あの日からしんどいと言いながらも窓から外の景色をみたり笑ったりできて嬉しかったです。本当にありがとうございました。」とお言葉をいただきました。

私はこの言葉から緩和ケア病棟としての「その人らしさを大切に、患者さんに寄り添う看護」の実践ができたのではないかと感じました。患者さん、ご家族とかかわる中で感謝の言葉をいただきますが、私自身も本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

異動して3か月、まだまだ緩和ケア病棟での経験は浅く未熟ではありますが、日々先輩や上司、患者さんやご家族、リハビリなどの他職種スタッフとかかわる中で、もっと知識や経験を増やし、患者さんに寄り添う看護をより一層実践できるように経験を積んでいきたいと思っています。

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