お知らせ
症状と治療法のご案内-痔-
2015年01月21日/お知らせ
痔とは?
痔は「日本人の3人に1人は痔に悩んだことがある」と言われるほど身近な病気です。便秘や下痢、ストレス、長時間の立ち仕事や座り仕事などにより肛門部に血液がたまり病変を生じます。痔は肛門の病気であるため、「はずかしい」とか「あまり見せられない」という意識をもつ方がおられますが、単なる痔と思っても直腸癌であることもありますので痛みや出血がある場合は特に注意が必要ですので早めに受診しましょう。
痔の種類
- 痔核(いぼ痔):
肛門部の血管内に血液がたまり腫れてきます。出血や痛みを伴うことがあります。 - 裂肛(きれ痔):
硬い便が出る時や無理ないきみで肛門が切れてしまいます。出血や痛みを伴うことがあります。 - 痔瘻(あな痔):
肛門内のくぼみに細菌が入り、周囲に感染をおこして膿がたまります。痛みを伴うことがあります。
痔の治療
- 薬物療法:
肛門内に軟膏や坐薬を入れて痔を治療する方法です。 - 手術療法:
痔の中に薬を注射して治す方法と、痔そのものを切除して治す方法があります。短期間の入院が必要です。
痔の予防10のポイント
-
おしりは、いつも清潔にしましょう。
排便後、肛門をきれいにしておかないと細菌が繁殖します。 -
長時間、同じ姿勢を続けないようにしましょう。
座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢は肛門にうっ血をきたします。 -
おしりや腰を冷やさないようにしましょう。
おしりや腰を冷やすと、肛門の血行が悪くなります。 -
便秘にならないよう気をつけましょう。
便秘をすると便が太く固くなり、排便時に肛門を傷つけやすくなります。 -
排便のときは、無理にいきまないようにしましょう。
排便時にあまりいきむと肛門にうっ血、出血をきたします。 -
毎日、おふろに入りましょう。
おふろに入り温めると肛門部の血行が良くなり清潔にもなります。 -
下痢をしないよう気をつけましょう。
下痢は肛門に刺激を与えるほか、不潔にもなり細菌感染にもつながる場合があります。 -
アルコールや刺激物等は控えめにしましょう。
お酒などのアルコール類、刺激物は肛門を刺激し、うっ血の原因にもなります。 -
長時間のドライブは避けましょう。
特に長時間のドライブは肛門の血行が悪くなり、うっ血をきたします。 -
医師に気軽に相談しましょう。
痔かな?と思ったら、すぐに専門医に相談することが大切です。
痔の予防はもちろんのこと、痔の悪化・再発を避けるためにも、日常生活での健康管理を心がけましょう。
「よねくらクリニック 院長 米倉康博先生より提供」