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下痢
下痢とは水様便や水分の多い軟便の状態です。
下痢は急性と慢性に分類されます。
下痢で考えられる疾患
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急性下痢
食べ過ぎ飲み過ぎや刺激の強い食事等で起こる生活習慣が原因となる数回の下痢や数日の一時的な下痢症状です。3日程度で治る場合は適度の水分補給で治ることもよくあります。
ただし高熱や便に血・粘液が混じる、強い腹痛・尿の量が減った等がある場合は病院・診療所の受診をおすすめします。
下痢症状が強い場合は身体中の水分を失い脱水となります。脱水が悪化すると尿の量が減る、血圧が下がる、意識が朦朧とするなど重症の症状になります。
感染性腸炎の下痢は細菌や毒素を体外に出しており無理に下痢を止めずに整腸剤等を処方し、まずは脱水の治療を優先します。脱水で重篤な状態等では下痢止めを使用する場合もあります。 -
慢性下痢
1ヶ月以上続く下痢症状です。
ストレスが原因となります過敏性腸症候群は下痢型、便秘型、混合型（便秘と下痢を繰り返す）、分類不能型があり下痢型は下痢症状が中心となります。
消化管の慢性的な炎症のこともあります。難病に指定されている潰瘍性大腸炎やクローン病があります。
大腸ポリープや大腸がんは初期には症状がないものの進行し便秘や下痢症状をきっかけに診断に至ることもあります。
文責：東大阪病院 副院長 前島 健志
