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慢性胃炎
慢性胃炎とは
胃の粘膜に炎症が起こっている状態です。大半がピロリ菌感染によって起こると言われています。
萎縮の範囲が広くなれば胃がんのリスクが上がるため、早く発見し治療を開始することが重要です。
症状
胃もたれ・胸やけ・吐き気等のさまざまな症状があります。胃カメラ検査をせずに胃炎と診断されている中には慢性胃炎以外にも胃潰瘍・胃がん・機能性ディスペプシアなどの病気の可能性があります。
原因・リスク
大半がピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)感染が原因です。
胃の中は食事を消化するための胃酸(強い酸)がありますがピロリ菌は胃内で胃酸の中でも生息できます。乳幼児期に感染することが多いですが成人で初めて感染するとお腹の痛みや嘔吐の症状が出現することもあります。
またピロリ菌感染は胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因にもなります。
検査
現在は様々な検査法がありますが内視鏡検査は必要です。
内視鏡検査の際に胃の粘膜を生検し培養・迅速検体を提出します。
内視鏡検査でピロリ菌感染を考え、息の検査(尿素呼気試験)・血液検査(抗体測定検査)・尿検査・便の検査で診断することもあります。
治療
飲み薬で治療します。
胃薬と抗菌薬(2種類)を1週間服用すると90%で治療は成功します。
薬剤耐性のピロリ菌が増えておりお薬を変えて追加治療(二次除菌)が必要となる場合もあります。二次除菌を含めると除菌成功率は98%となります。