[こんな時は救急外来へ!!症例別Q&A]
脚の付け根・太ももの骨を骨折(大腿骨骨折)した時の応急処置
骨折したかもしれない場合に、家族が応急処置としてできることはありますか?
すぐに救急車を呼んでください。
そして、まずは本人が楽な姿勢を保つことが大切です。
例えば、座っている方が楽だというのなら座ったままでいいので、無理に横にしようなどとはしないでください。
骨折した場所や骨折の程度によって、症状はまちまちですから、とにかくまず、どの姿勢でいれば一番、痛みを感じないかを確認しましょう。
そして、その状態で救急車が到着して、搬送準備が整うまで待つことがいいでしょう。
骨折した下肢は、骨折によって骨膜が損傷し痛みが発生します。
さらに周りの軟部組織(筋や靭帯など)が損傷することで痛みが増強します。
動かすことで、痛みが起こる部位の損傷が進む(増悪する)ために痛みが発生します。また、動かそうとすると痛みによる筋の収縮によって、2次的に痛みが増強します。 そのため、無理に動かさない方がよいのです。
骨折した下肢は、骨折によって骨膜が損傷し痛みが発生します。
さらに周りの軟部組織(筋や靭帯など)が損傷することで痛みが増強します。
動かすことで、痛みが起こる部位の損傷が進む(増悪する)ために痛みが発生します。また、動かそうとすると痛みによる筋の収縮によって、2次的に痛みが増強します。 そのため、無理に動かさない方がよいのです。
待っている間には、骨折した部分からは少しずつですが出血が起こっています。
結果として、総出血量は500~1000mlほどになるので高齢者は必ず貧血を起こします。ですから、この状態で長く放置しておくと、循環動態に支障をきたし、肝臓や腎臓など主要な臓器の障害や血圧が下がってショックを引き起こすなど、命に関わることを忘れずにいてください。
ためらわず、救急車を呼んでくださいね。
急車が来るまでに、何を準備しておけばいいでしょうか?
救急車が到着するまでには、どれだけ救急隊が急いでも数分から十数分の時間がかかります。
救急車が到着するまでに、ご家族に用意していただきたいものがあります。
まず、本人が持っている「お薬手帳」などの個人の服薬内容が分かるものを用意しましょう。また、ペースメーカーを使っている、大きな手術をしたことがあるといったような、これまでかかったことのある病気や手術などの診療の記録(既往歴)も調べて、救急隊員に伝えられるようにしましょう。
とっさのときには、わからなくなってしまうこともあるでしょうから、日ごろから、どんな病気でどこにかかったことがあるかなどを書いたものを準備しておいてもよいと思います。
あらかじめ、そうした情報が分かっていると搬入先の病院で、余分な診察や検査をする必要がなくなるため、治療にとりかかる時間が短くなり、治療がスムーズに行えるのです。
あらかじめ、そうした情報が分かっていると搬入先の病院で、余分な診察や検査をする必要がなくなるため、治療にとりかかる時間が短くなり、治療がスムーズに行えるのです。
また、入院のために、身の回りの品を準備しておいて、搬送される際に持参しておくと、すぐに手術・入院となっても、わざわざ荷物を取りに帰宅する必要がなく助かります。
入院の為の身の回り品は、どのような物を準備しておいたらいいでしょうか?
入院前にご用意頂くもの
- 保険証(医療・介護)
- 診察券
- 入院履歴確認書(退院証明書)等
入院が決定しましたら、係員から詳しくご説明いたします。
入院時にお持ち頂くもの
- 寝間着
- 下着
- スリッパ
- バスタオル
- タオル
- 洗面用具
- ティッシュペーパー
- お食事に必要なもの(箸・湯のみ・スプーン他)
病状により、必要なものは若干変わります。病棟の看護師とご相談下さい。