社会医療法人有隣会 東大阪病院(大阪市 城東区)

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胃がんとは?

2014年11月01日/お知らせ
胃がんとは?
今回は胃がんについて話します。
胃がんは胃の粘膜上皮から発生する悪性の腫瘍です。 原因は食生活などの環境因子が大きく関わっていると考えられています。塩分の多い食事や喫煙、過度の飲酒などは胃がんの発生リスクを高めると言われています。みなさんも最近よく耳にするヘリコバクター・ピロリ菌の感染は胃の粘膜の萎縮をきたし、胃がんの発生を高めることがわかっています。
この菌に感染している人は除菌治療が必要で除菌により胃がんの発生リスクを低下させることができます。胃がんに限らずどのがんにも当てはまることですが、がんの初期には症状はほとんどありません。腹痛、上腹部の不快感、嘔気、嘔吐、胸やけ、腹部膨満感、食欲不振、体重減少などの自覚症状を認めた場合には、がんが進行している可能性が高いです。
先日、天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀された順天堂大学心臓血管外科の天野篤教授の名言で「病気は火事と一緒で、ボヤの段階で手を打つのが大事。症状が悪化してからでは、合併症の発生率も死亡率も高くなる。」という言葉があります。したがって胃がんを早期に発見するためには内視鏡検査が有効です。
当院では経鼻内視鏡検査を実施しております。経鼻内視鏡は直径約5ミリの細い内視鏡を鼻から挿入するため、内視鏡がのどを通る時の嘔気や違和感が少なく苦痛がほとんどありません。検査時間も10分ほどで終了します。内視鏡検査により早期にがんが発見できれば約90%は完治できます。しかし発見が遅れて見つかった時にはがんがすでに進行している場合は生存率も低下します。
地域のみなさん、がんを早期に発見し早期に治療を行い、これからの人生を大いに楽しむために症状のある方はもちろん特に症状がない方も内視鏡検査をお勧めします。

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