[上肢骨折について]
肩周辺の骨折(上腕骨近位端骨折)について
上腕骨近位端骨折の合併症と後遺症とは?
上腕骨骨折の合併症には、骨癒合遷延・偽関節、変形治癒、肩関節可動域の制限、上腕骨頭無腐性壊死があります。
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骨癒合遷延(こつゆごうせんえん)・偽関節(ぎかんせつ):
全ての骨折の合併症として骨癒合の期間が遅れたり(遷延)、骨癒合しない(偽関節)場合があります。その時は、再手術が必要になります。 -
変形治癒:
重大な機能障害を残す場合には、手術的治療が必要になります。 -
肩関節可動域制限:
骨折する前と比較して、関節の動きの制限が残ります。 - 上腕骨頭無腐性壊死(じょうわんこつとうむふせいえし):
特殊な骨折型や脱臼骨折の場合に血行障害により上腕骨頭(関節部分)の壊死が起こる場合があります。 骨癒合が得られても、関節の変形を起こす場合もあります。